第二章13話『砂漠の街コルト』
「どうしたら街にたどり着けるだろう?」
「とりあえずレックスの地図の通りに進むしかねえよな」
「でも俺たちが今どこにいるかなんてわからないぞ。……遭難したー!」
その時、フードを被った謎の男が現れた。背中には銃のようなものを身につけている。
「お前らここで何してるんだ?」
「お前は……いや、そんなことより俺たち遭難しちまったんだ。助けてくれねぇか?」
「そーりゃ大変だったなぁ。いいぜ、ちょうど俺も数ヶ月ぶりにコルトに帰るとこだったんだ。案内するよ」
「ありがとう!俺はジュリアス•レックス」
「俺はイストス•ロンだ」
「オレは、シルフィルド•スイプ。よろしく」
スイプと名乗るその男はレックスたちのラクダに乗って、コルトへの案内を始めるのだった。
そして、その案内の通りに進み、遂にコルトに辿り着いた。そしてスイプはフードをとって素顔を表した。容姿といえば黒い髪を持ち、レックスと同じ群青の瞳だった。
家は基本的に砂岩でできており、そこそこ大きい町だ。しかしよく見てみると、二人の兵士のような男たちが、何やら争っているようだった。
「なんか争ってんぞ?」
「え!?なんで?」
それはここの住人であるスイプでも知らなかったことだ。ということはおそらくこの争いはこここ数ヶ月の間に勃発したものなのだろう。
「さっさと認めろよ!泥棒野郎!」
「だから俺たちは何も知らねえって言ってるだろうが!」
その喧嘩の間に割ってスイプが止めに入る。
「おいおいなんでコルトの兵とナサの兵が喧嘩してるんだよ?俺がいない間に何が……」
どうやら争っていたのは、ここコルトの兵と隣街のナサという街の兵だったようだ。
「お前は……あー、確かこの数ヶ月コルトを離れて遠征をしてたスイプか。知らねえなら教えてやるよ。お前らコルトの兵士達が俺たちの街に侵入して、俺たちの街ナサの物資を奪ったことをなぁ!」
その言い分に物申すようにコルトの兵が口を開く。
「だから俺たちは何にも知らねえって言ってるだろ!」
「どういうことなんだよ。俺が離れてる間に一体何が……」
悩んでもわからないことを悩むスイプに、レックスは声をかける。
「まあ考えても仕方ねえよ。ひとまず聞き込みしようぜ」
「俺もそれがいいと思うぞ」
「そうだな。とりあえずコルトの長、リティアムさんに話を聞こう」
二人の意見にスイプも賛同し、ひとまずコルトの長に会って話を聞いてみることにした。
そうして二人はスイプの案内の元、コルトの長のリティアムという人物の元へと向かった。




