第一章11話(終幕)『新たな仲間』
「さて、それじゃあ行くとするかーー」
「おーい! 待ってくれ!」
そんなレックスのセリフを遮ったのは、後ろからこちらへ向かって走ってくる、赤髪の少年だった。
誰だと思いつつ立ち止まり、その少年がこちらへ辿り着くのを待った。
そしてレックスの前に到着し、黒いグローブをつけた手を強く胸に当てた。
「俺の名はイストス•ロン。ナックラーだ。頼む、俺を仲間に入れてくれ!」
「急だな……なんで?」
「俺は、レックスが救ってくれたシェイク村の村人なんだ。それで、レックスの活躍を知って、仲間になりたいと思ったんだ。腕なら自信があるぜ」
ロンはそう言い、強く微笑みながら互いの拳をぶつけた。
「えーっと……そうだ。旅の目的は?」
「俺、ずっとあの村にいて外の世界を知らないんだ。だから、いろんなとこを冒険したい」
「なるほど……いいぞ。むしろ俺からも頼む! 実は、ちょうど仲間が欲しかったんだ。これからよろしく」
「よろしくな!」
新しい仲間の加入を喜んでいたその時、に空気を読まない猛獣が一匹出てきた。
だがロンは自分の力を見せるチャンスが来たと言わんばかりにレックスを見て頷き、猛獣に拳を構えた。
「ファイヤーパンチ!」
そう叫ぶと、ロンの拳を赤い炎が纏い、やがてその火の塊が猛獣の体を殴り焼いた。
「す、すげー! 火を纏って、パンチで猛獣を倒した!」
レックスのベタ褒めに、ロンは「まあ、こんなもんだな」と言って得意げに笑った。
「よし、森を抜けるぞ!」
「おうよ!」
こうしてレックスは新たな仲間と出会い、再びのよ猛獣だらけの森を歩き始めた。
ーーこれは少年と少女が交わした約束を果たすための物語。そんな物語が今、はじめの一歩を踏み出した




