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賭博師メリッサ  作者: 木山碧人
第七章 マカオ
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第79話 バトルフラッグ㉙

挿絵(By みてみん)




 進行者プログレッソル内。胸部コックピット。


 右側のモニターには、人間が二人。


 針葉樹の上で、敵対する様子が伺えた。


 四足歩行兵器に、微塵も興味を示してない。


「メインイベントをガン無視か……。いいご身分してやがる」


 アサドは憤りつつ、手元のタッチパネルを操作。


 画面を二度ほどタップすると、拡大表示されていく。


 ジェノ=♡♥


 メリッサ=♡♥


 互いに残されたライフは、一つずつ。


 進行者の攻撃には、ダメージ判定がある。


 軽く一発当ててやるだけでも、命に手が届く。


「舐めた態度を取るなら、こっちにも考えがある」


 戦闘の合間を縫い、アサドは更にパネルを操作する。


 画面は解像度の高い映像から、赤外線探知に切り替わる。

 

 全体的に青みがかる中、熱源反応があるものを赤く映し出す。


 周囲にいる人を自動で読み取り、標的捕捉ロックオン。いつでも撃てる状態。

 

「後で文句言うなよ。悪魔界には、裁判も弁護士も国際人道法もねぇからな!」


 一切のためらいを見せず、アサドは画面をタップする。


 発射の合図であり、進行者プログレッソルは指示に従って、背面を開いた。


『――――』


 そこから射出されていくのは、大量の白い筒だった。


 噴射口から炎と煙を放ち、あらゆる角度から攻め立てる。


 高感度センサーにより、人の熱源のみを感知し、逃がさない。


 軍事目標の破壊ではなく、人の殺害に重きを置く、大量殺戮兵器。


 ――対人誘導ミサイル。


 対象になったのは、周囲にいた四名。


 放たれたミサイルの数は、二十発にも及ぶ。


 一人に対し、約五発の非人道兵器が襲い掛かった。

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