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匍匐飛行 ~ ヘリコプターパイロットの細腕戦記 ~  作者: 梅小路 双月
第四章 奇襲? 強襲!
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ベラランタ島

 ここで、簡単に今回の作戦地域となるベラランタ島について説明するわね。

 島の位置は、チナヌカマとバーシクーチフタとの国境付近の海岸から西へ約200NMノーチカルマイル(370km)沖よ。

 南北60km、東西15km、島の中央付近の幅が狭くなっていて丁度ピーナッツみたいな形をしているわ。地形区分としては、キーカンプッコ自然保護区がその大部分を占める北部と、平地主体で各省庁が存在し商業施設などが発達している中央部、そしてリゾート地としての発展が進んでいる南部の3つに分かれていて、面積は日本の奄美大島程度かしら。

 島の東側は砂浜が数カ所、南端には島最大の港があり、逆に西側は切り立った崖がほどんどを占めている。

 上陸予定地点のブラッカァ・ビーチは中央部の東海岸、ターミ・シッラ飛行場は同じく中央部だが、海岸とは逆の西側の崖に沿って北西に突き出すような形で造られている。


 計画では、シー・サーペント2機がそれぞれの配置に付いて電子妨害を開始するタイミングで空軍が攻撃を仕掛け、それに引き続き揚陸及び空挺降下が実施される事になっている。

 無用なトラブルを避ける為飛行経路は少々迂回する形を取ってはいるけれど、タイミングが重要なこの作戦、速度の違いから先に出撃している揚陸部隊を追い越す事になっている。

 揚陸部隊は、私達が発艦したドック型揚陸艦(LSD)ギール・ジャールを旗艦として、補給揚陸艦(LST)が4隻、直衛として駆逐艦が2隻となっている。

 チナヌカマは元々海軍力がそれ程充実しているとはいえなかった所に、ドック型揚陸艦を2隻建造した事で、従来保有していた揚陸艦/補給艦を大量に退役させた経緯があるとの事だ。

どの国でも限られた国防費をどの様に分配するかは、頭が痛い問題だろう。今作戦に参加している4隻の補給揚陸艦(LST)の内、半数の2隻は実は廃棄処分待ちの所を急遽現役復帰させたもので、乗員に関しても基幹要員のみが辛うじて海軍から確保出来たものの、その他は民間からの徴用で賄っているのが現状らしい。

 そうまでして建造した虎の子である2隻のドック型揚陸艦だが、編制を見て分かる通り今回はギール・ジャール1隻のみの参加となっている。理由は、2番艦が定期整備で長期のドック入りをしている為である。運悪く、と云うよりはこのタイミングを狙われたと考えるのが妥当だろう。

 当初は3隻でローテーションを組む計画であったらしいのだが、これまた予算の関係上3番艦の建造は無期限で凍結状態となっているらしい。

 一方ターミ・シッラ飛行場への攻撃は、2コ空挺大隊が参加。当初1コ中隊による空挺降下で滑走路の安全を確保した後、残余の部隊が搭乗した輸送機を着陸させる予定となっている。


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