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匍匐飛行 ~ ヘリコプターパイロットの細腕戦記 ~  作者: 梅小路 双月
第三章 ダーク研修会
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教えてダーク先生、再び

 殺すか殺されるか、撃ち落とすか、撃ち落とされるか。二つに一つしかない戦場の、それも大空の戦いの中で、今日も俺は力の限り戦った、それでいいのではないか。


   陸軍航空隊 軍曹 穴吹 智




「それにしても皆さん、明日が作戦開始と云うのに随分と落ち着いていますね」

 これは、カーリィ大尉の素直な疑問だろう。

「ワシやそこのサッド隊長はまあ、これで飯を食って長いからな」

 ロック程では無いにしろ、確かにサッド隊長はベテランだ。更に、見た目に反してハーレーやダークも相当の場数を踏んでいる筈。

「僕やジュリエットだって、初陣はとうに済ませてるよ」

 そうね、当時はお互い敵同士だったけど。とは言わないでおこう、全く不思議な縁だけど、今は気の置けない仲間だ。

「そうなんですね。この国も長く戦乱が続いていた時期があったのですが、ここ最近は大きな戦いも無く至って平穏だったので」

「いやいや、コイツらジャーヘッドは何も分かって無いだけよ」

「ひどっ、ダーク」

「煩いわね、あんたらには空中での事しか思い至らないでしょうが。

 いい、今この時だってこの艦が完璧に安全って訳じゃ無いのよ」

「?」

「はあ~、全くこのボンクラ共は。

 カーリィ、何が怖いか言ってあげて」

「はい、やはり対艦ミサイルですね。

 空中発射、海上/地上発射問わず、命中すれば甚大な被害が発生しますから」

「ああ~」

「何が、ッア~よ。全く間抜け面ここに極まれりだわ」

「いえ実戦経験が無い私が、臆病なだけです。

 そもそも敵と接触したとの情報も無いですから、相手に正確な現在位置を知られる事も無いでしょうし」

「でも、着上陸作戦を企図する艦隊が取り得る行動は限られるわ。そこからの推測は可能よ」

「そうなんです。

 今一つ落ち着かないのは、色々と考える時間が有るからかもしれないですね。作戦が始まれば、却って開き直ってしまえると思えるのですけど」

「なあダーク、対艦ミサイルってそんなに厄介な物なのか。

 いや、ウチの国って海は海でもカスピ海にしか面してなかったから」

 プリンス、人に正直に教えを乞えるって感心だわ。

 ここは一つ私も乗っからなくちゃ。

「は~いダーク先生、私にもご教授お願い致しま~す」

「全く、このド素人共が。

 うーん、何処から始めたらいいのか……」

「時間は有るんだ、基本から話してやったらいいんじゃね。

 ま、俺たちは引き揚げるけどな」

「ハーレー逃げるつもり、この●●●●」

「前にも言ったろ、俺は人に教えるのが苦手なんだよ」

「ちっ、この役立たずの腐れチ●●が! さっさと消えなさい。

 あ、サッドはどうします一緒に……」

「すまんが、これからマジック達とコンタクトを取って最終的な確認事項をもう少々詰めるつもりなんだ」

「そうですか、仕方ないですね。

 小娘共、お茶の用意位しなさいな。

 それとカーリィ、あなたは付き合いなさい。少しは気が紛れるでしょ」


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