勉強会
桜ヶ丘学園に来てから初めてのテスト、中間試験がもうすぐ始まる。
今日は、勉強会をしようとカラオケボックスに集まることとなった。
今日の参加メンバーは、美奈ちゃん、桃ちゃん、めぐちゃんにすずちゃん。そして私麻衣の5人。
美奈ちゃんが全員を誘いはしたんだけど、琴ちゃんとはるちゃんはバイトがあるらしく不参加。あずちゃんと未希ちゃんはわざわざ休日に勉強なんてしたくないと不参加。そして美優紀ちゃんと実世ちゃんは家の用事があるらしく不参加となった。
「そういえばさ、みんなのテストの成績ってどんな感じなの?」
一息いれようかと休憩をはさんだところで少し気になっていたことを聞いてみることにした。
「んーとね、めぐがいつも1位で美奈ちゃんが2位ここは固定かな」
桃ちゃんが指を頭に指しながらあざと可愛く教えてくれる。
「そうなんだよねぇ、めぐにはいつも勝てないんだよね。教科によっては私の方が点数が良いのもあるけど総合するといつも負ける」
悔しそうに言う美奈ちゃんにめぐちゃんは苦笑し言う。
「本当に僅差なんだよいつも。運が良かっただけだよ?」
「はぁ、よく言うよ。ね、桃、涼」
美奈ちゃんが2人にどういうを求めると2人は深く頷いく。
「めぐちゃんいつも数学と理科は100点とってるし、他の教科も基本90点以下取ってるの見たことない」
隣に座っている涼ちゃんが教えてくれた。
高校で100点? 90点以下は見たことない? えっとそれは同じ人間なのでしょうか?
「運が良かっただけだって。それに美奈ちゃんだって基本90点以上しかとらないからね?」
驚く私にめぐちゃんが美奈ちゃんの成績も教えてくれる。
そして改めて思う。数学の時競っていた2人はやっぱり私とはレベルが違いすぎる。こういう勉強できる人って教えるの下手なイメージあるけどこの2人説明も上手いんだよね……。数学の時間毎回教えてもらっている私が言うんだから間違いない。
「ねぇ、2人ともどんな勉強したらそんな点数取れるの?」
勉強方法を真似れば少しくらい成績が上がるかもしれない。そんな単純な思考から出てきた疑問だった。
「授業ちゃんと聞くのが一番大事だと思うよ。私それ以外だとテスト前に少し見直すくらいで特に勉強してないし」
「だよね、うちも同じ感じ。こういう勉強会でも開かない限りそんなにやらない」
だよねって謎に共感しあってる2人だけど、おかしくない?
授業聞いてるだけで90点以上とれるものなの?
なんかこう、特別な勉強方法があると思ってたのにこれじゃぁ真似できないじゃん。それともこれが普通なのかな? 実はみんな勉強なんてしないでテスト挑んでる?
思わぬ答えに混乱している私の肩に涼ちゃんがそっと手を置き言う。
「あの2人が特殊なだけ」
桃ちゃんも、うんうんと頷いている。
だよね……。あの2人がおかしいよね。頭の出来が違いすぎるだけだよね。多分あの2人は同じ人間じゃない。そうだそうに違いない。
別格の2人のことは一旦忘れて2人の成績についても質問してみることにした。
「桃ちゃんと涼ちゃんはどのくらいなの?」
「私達は、琴ちゃんと3人で3位から5位あたりをうろうろしてるかなぁ」
「うん。可もなく不可もなく70~60点くらいを彷徨ってる」
事もなげに言う2人だが、70~60も十分すぎる点数だと思うのは私だけでしょうか……。
私前の学校で平均55点くらいだったんだけど。
あぁそうか。めぐちゃんと美奈ちゃんがいるから麻痺してるんだこの2人。十分な点数取ってるのにもっとすごい人達がいるから。そういうことか。納得納得。
「ち、ちなみにさ他の人たちは?」
私が1番下なのだとしたらかなり危機感が生まれてくるため念のため聞いてみることにした。
「んぁー確か実世と美優紀が似た感じで真ん中くらいだったかな」
「多分そう。それでその次くらいに野川がくる」
「そうそう。陽菜はまぁ一夜漬けタイプだから山が当たればもう少し上にくることもあるけど基本その辺りだね」
なるほど。ということはまだ名前が出ていないのは未希ちゃんとあずちゃんの2人が下の方というわけか。
この2人はまぁ、朝遅刻してきたり授業中寝てる姿もよく見るからある意味イメージ通りかもしれない。
今回の勉強会参加者のなかで一番お勉強ができないのは私か。そうかぁ……。流石にクラス全体で見れば一番下ではなさそうだけどそれでもなぁ……。
でも、逆に考えれば私以外は成績上位者の集まりだし点数伸ばすチャンスかもしれないし? とりあえず今日はがんばろ……。




