食堂で
初めて書いた実話。実話一号ごらんあれ。あなたは何気ない一コマは、好きですか?
食堂に久々に立ち寄ってみた。
人は大していなかった。まぁ、こんなにボロい店だしな。美味い店だなんて気づかないだろう。
顔見知りになった爺さんにいつも食べているアジフライ定食をお願いした。
出来るまでには、少し時間がかかるので、周りを見渡してみた。
老夫婦、工場現場にいそうなおじさん、カップルの二人がいた。
カップルがいちゃいちゃしているのを見て、羨ましいのと、リア充め、と少し怒りを露わにしてしまったのか、カップルの男性がこちらを向いてきた。
やべっ、と辺りを見渡すのを止め、料理が出来上がるのを静かに待っていた。
5分後ー
やっと料理が運ばれてきた。ここの店は、時間はかかるがとても旨いのだ。1から手作りらしい。旨いはずだ。
箸が止まるということは、ない。それほど、旨いということだ。
自分も1からやったことはあるのになー、なんでこうも違うのだろうか?
不思議がりながらも、どんどんと料理の量を減らしていった。
3分後ー
上手かった。
久々によってみたが、腕は落ちてないな、流石爺さんだ。
値段も安い。510円だ。
前は、500円だったがある人が、安すぎ、といい爺さんが小さく値上げしたのだ。学生に優しいな。
お金を払い、食堂を出た。
また、俺はこの食堂にくることがあるだろうか?
あの味をまた食べられるだろうか?
分からない。だが、また行くだろう。
忘れちゃいけない場所だからな。
今回は、平和とノンビリを軸にして書きました。次回は、ホラーとかも書いていきたいですね