01:楽しいのに消耗する―創作セルフケア覚書―
去年の六月ごろ、〇年ぶりに創作を再開いたしました。
日々の仕事やら雑事やらに押しつぶされて、長い年月、完全に「書かない人」になっていたのですが、戻ってきてみたらやっぱり創作はすごく楽しい!……楽しいんですけど、そのぶん体にも心にも負荷がかかるのも事実で。
これはそんな中で「書くために、地味に必要だなあ」と感じたものをまとめた、完全に自分用の覚書です。内容はまとまりのない覚え書きのようなものですので、お役に立てるかどうかは分かりません。あしからず。
◆一に体力、二に体力、三四も体力、五も体力◆
まず最初に痛感したのがこれです。
お若い方には伝わりづらいかもしれませんが、年を重ねると、ただ「座っているだけ」「キーボードを打っているだけ」が地味にきつくなってきます。
・長時間座っていると腰が悲鳴を上げる
・肩と首が石化して頭痛コース
・集中しているあいだはアドレナリンで誤魔化せるけれど、後から不眠・肩こり・頭痛・腰痛のフルコースがやって来る
・自律神経が乱れてお腹まで痛くなる(これ私だけでしょうか?)
こまめな水分補給やストレッチは心がけています。ただ、それで全部きれいさっぱり解決! とは、残念ながらならない。
サプリや漢方もいろいろ試しましたが、体感としては「プラセボかな……? でもプラセボも効けば勝ちでは?」くらいの微妙な手応えです。
一方で、はっきり効果を感じたのは、温泉や岩盤浴でした。温めるのは矢張り良いらしい。
しっかり体を温めて、美味しいものを食べて帰ってくる。その日は、なるべくスマホを見ないようにする。
これを「もうダメだ」となった時の最終手段にしています。翌日、体のこわばりが少しリセットされている感覚があって、だいぶ楽です。
結局のところ、執筆には「集中力」だけでなく、その集中状態を支える筋力や基礎体力が要るのだと思います。
今年の目標は「基礎体力をつけること」。
たぶん今年も目標のまま終わる予感はしていますが、言うだけタダなので掲げておきます。
◆アイマスク(温・冷両方)◆
これはもう、完全に必需品です。
まず温めるタイプのアイマスクで10分ほどじんわり温める
そのあと、冷たいもので目を覆う
この「温→冷」のコンボが、個人的には至福のひととき。
最初は「めぐり〇ム」さんのものを愛用していたのですが、連日使うとコスパがつらくなってきたので、最近は「あずきの〇カラ」さんのアイマスクに乗り換えました。レンジでチンして繰り返し使えるのがありがたい。
冷やすときは、普通の保冷剤をハンカチでくるんで目の上にぽん、と乗せています。
長時間の画面作業で「目の奥が痛くてしんどい」ときの、応急処置兼ご褒美タイムです。
◆頭痛薬とマグネシウム◆
残念ながら、執筆と頭痛は相性がいい(悪い)。
首や肩が固まると、あっという間に頭がズキズキし始めます。
手放せないのが市販の頭痛薬。でもまぁ、飲みすぎは、あまり良くないよね……。
そして最近になって、「あれ、ちょっとマシかも?」と思えたのがマグネシウムとにがりでした。
・緊張型頭痛 → 肩と首のこりから来るもの
・片頭痛 → 血管の拡張などが関わるもの
どうやら私の場合、マグネシウムで少し楽になるあたり、片頭痛寄りの成分も混ざっているのかもしれません。この辺は素人なので分かりませんが、「飲んだら前よりマシになった」くらいの効果は感じています。
とにかく「マグネシウムは良いらしい」と耳にしたので、素直に試してみている段階です。
こういう「良いらしい」は、半分はおまじないだとしても、体が少し楽になるならそれで充分だと思っています。
◆瞑想と呼吸法 ― 思考のスイッチを切る練習◆
執筆している最中、頭の中ってすごく騒がしくなりませんか?
・登場人物の会話
・次の展開
・「あの伏線どうしよう」「あれ、あのシーン矛盾してない?」
これが書いている間だけならまだしも、問題は終えた後です。
お風呂でも、寝る前でも、気付けばずっと物語のことを考えていて、思考のスイッチが切れない。
没頭できるのはすごく幸せなことです。
でも、睡眠が浅くなったり、心がずっと高ぶったままだったりすると、日常生活に支障が出はじめるので、流石によろしくない。
そこで試してみたのが、簡単な瞑想と呼吸法です。
超簡単瞑想のやり方
・本には「楽な姿勢で、背筋を軽く伸ばして座る」とよく書かれていますが、姿勢を整えること自体が面倒になってしまうので、私はそこはスルーして、そのとき楽な格好のまま続けています。
・目を閉じて、ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐く
・「考えごとをやめよう」とはしない。代わりに、「あ、今考えてるな」と気づいたら、その瞬間に体の感覚、呼吸の出入り、お腹のふくらみ、背中が椅子に触れている感覚、足の裏の重さなどに意識を戻す
これだけです。
「思考 → 気づく → 体に戻る」を、ひたすら繰り返すだけ。
最初はとにかく「気づく」が難しくて。
ハッとしたときには、もう十分近くもあれこれ考え回していて、「あれ、これ瞑想の時間だったよね?」となっていました。
ただ、これも筋トレと同じで、少しずつ「お、今考え始めたな」と、早い段階で気づけるようになってきます。
・感じている効果
・眠りにつくまでの時間が短くなった
・嫌なことがあっても、「この感情もいずれ消えていくんだろうな」と、どこかで一歩引いて見られる瞬間が増えた
とはいえ、もちろん普通に落ち込みもするし、普通に凹みもする(そこは人間なので)
メンタルハックというほど立派なものではありませんが、特別な道具も要らず、簡単にできるので、「精神修行」というより、脳のクールダウンくらいの感覚で続けています。
◆ポモドーロ・テクニック ― 25分だけ、やる◆
執筆の「最初の一歩」が重いときに、かなり助けられた方法です。
ポモドーロ・テクニックとは有名な時間管理術で、
25分作業 ⇒ 5分休憩
を1セットとして、これを繰り返す方法です。
4セット(約2時間)やったら、15〜30分くらい長めの休憩をとる、というのが基本形。
キッチンタイマーでもスマホのタイマーでも、アプリでも何でもよくて、とにかく「今から25分はこの作業だけをする」と決めてスタートボタンを押す。それだけです。
・執筆とポモドーロ
正直、深く潜って長時間集中するタイプの方にはあまり向かないかもしれません。私も一度完全にゾーンに入ってしまうと、25分でタイマーに遮られるのが惜しく感じることがあります。
それでも続けているのは、これが
「とりかかるまでが一番しんどい」
問題を、とても軽くしてくれたからです。
「一章書かなきゃ」と思うと重いけれど
「25分だけ書こう」と思うと、少し気が楽になる
特に、
・仕事で疲れているとき
・気圧のせいでボーッとしているとき
・「今日はもうダラダラして終わりたい」という日に
「とにかく25分だけ、プロジェクトを開く」というハードルの低さが、本当にありがたい。
25分経った時点で「もう無理」となったら、その日はそこでやめてもいいことにしています。
逆に、ちょっと波に乗ってきたら、タイマーを延長したり、ポモドーロを無視してそのまま書き続けたりもします。
ルールに縛られるというより、「助走をつけるための道具」くらいの感覚で使うのが、今のところ一番しっくりきています。
★おわりに★
創作って、頭の中だけで完結しているようでいて、実はかなり「体力勝負」なところがあるな、と思います。
体力がないと、そもそも机に向かえない
頭が痛いと、推敲どころではない
眠れていないと、物語りを組み立てられない
それでも「書きたい」と思うから、今日も頭痛薬を飲んで、アイマスクを温めて、タイマーをセットして、キーボードに向かいます。
どこかの誰かが、同じように肩をバキバキにしながら書いているのだとしたら、
「お互い、生き延びながら書こうね」という気持ちで、この覚書をそっと置いておきます。
★一応シリーズものに設定してみましたが、続くかどうかは不明です……。★




