超合理主義日本
円安が台頭する日本、どうすべきか!
日本経済は衰退の一途を辿り、国力低下や金利差、国の借金の総額等により円安が続いてた。
そこで効率の悪い事をやめようという社会的雰囲気が続いた。
しかし、制度を変えたりするのは言うのは簡単だけど、実際に難易度が高い側面があったり。
日本国民は政治家に「効率の悪い事はやめよう」ってメッセージを与え続けた、政治家も首相も日本国民の声を反映し、無駄を排除するために頑張ろうって成った。
中学生である私(雫、女)はこの雰囲気を良いと思った。そうだ、日本を良くするんだ!日本を蘇らせるのだ!中学の私も熱くなっていた。
制度を変えるために日本国民は国会議員に働きかけた、飛び級制度を設けて、仕事したい奴はさっさと仕事をしたい制度にしたら良いのではないか?
音楽の授業は必要なのか?やりたい奴だけがやれば良いのではないのか?
病院から火葬場まで距離があるのはガソリン代や人件費の無駄ではないか?
優秀な高校生が医学部ばかり目指すのは日本の損失ではないか?
国会や首相は「合理的」な事は反対多数でも、やるべきであると考えるようになっていた。国民から意見を募り、「合理的」って認められた場合は首相などは進んでやる事にした。
雫は学校の友達と学校に通い時に「そういえば、日本って今合理化を進めているらしい」
音楽の授業なんてほとんどの日本人に必要なくない?二人で会話していた。
国民日本合理化意見書は紙でもネット上でも出せた。この紙は合理化する項目、意見欄があって(匿名可)、それを日本の政府機関に提出するって紙だった。友達と試しに書いてみることにした、「音楽の授業は必要ない、意見欄 大人になって使う人はあまりいない」紙で書いて、政府の機関に提出。しかし、後日になっても音楽の授業はあるし、日常は変化しなかった。
友達と確認したのは、政府に提出する意見の数、意見欄の充実が重要だと考えた。
そこで掲示板やツイッター等を駆使し、賛同者を募った。
中学卒業の頃に音楽の授業の義務教育は任意性にする、やりたい人が音楽の授業を受けるって国の方針が変わった、そんなに需要があるわけでもなく音楽の教員は全国で減少傾向になった。
そうだ、合理化を進めて、円安、日本衰退を止めるのだ!高校入学前に私はまた熱くなっていた。
一方、その頃誰かか合理化意見書に次々と投稿したらしく、よく調べたら日本の制度が高校卒業までにだいぶ変わっていた。
医師の年収は650万前後からスタート、理系の優秀高校生が医学部ばかり目指さないように診療報酬を凄く引き下げられた。他にも国会議員定員数削減。しかし、合理化意見書の内容により制度が改変したのはあまりわからない仕組み。いつの間にか日本は秘密核武装も実行し、防衛費削減に取り組んだ。
ビル解体も改正され、日本でのビル爆破解体も出来る限り行なえるように法律が変わっていった、なぜなら爆破解体の方が人件費が節約になるためである。アルコールは夜間販売禁止、合理化意見書に書かれたらしい。飛び級制度も導入された、別に大学をさっさと卒業し、社会で活躍したい人はすれば良い。就職氷河期の人を雇う企業義務なども課されていてった。中高の大部分は東進ハイスクール型授業により、人件費削減。
・・・・その他にも企業、教育、様々な分野での合理化がなされていった。
日本はいつの間に円安も改善し、復活の道を歩んでいた。しかし、合理化意見書は廃止されるわけでもなかった。
いつの日か、重度の精神病者が現れて、合理化意見書に「生は意味がない、そのような政策を」って意見を書いた、もちろん却下。そこでその精神病者は自分で合理化意見書の内容を論理的に通るように論理や文章の勉強をしたり、SNSで賛同を募った。SNSアカウント「生は意味がない」、賛同するうつ病者や安楽死希望の病人などからフォローされ、フォロワーは数千人になっていた。そこでSNSで合同で意見書を提出するようになったが、数千人で合理化意見書を出しても、まだ意見が通らなかった。当たり前だ、内容が判明するが政策をどうすべきか?って話が無かったり、賛同者もまだまだ少ない、生きる希望に満ちている人もいる。「生は意味がない、なぜなら死んだらもうお終いだからだ」SNSで賛同を募った、「ってか活動する前にアカウント主が自殺すれば良いのでは?なぜ政府に意見を出す」ってリプライももちろんあった、しかし安楽死合法の活動を海外等でしている人は内心、自殺はよくないけど、それを国家に「合法」として認められ、自分は悪くないのだ!そう思いたい側面があるのだろう。
このアカウント主も同じような気持ちなのだろう。
日本は無宗教が七割か八割だ、アカウント主は合理化意見書に出すという目的をやや隠して、死んだらお終いなのに生きる意味ないですか~的なツイートに賛同を募るようになった。するとフォロワーが300万前後になった。そこで合理化意見書を今度出したいために、賛同の署名だけをって募った。
合理化意見書「生は意味がない、そのような政策を 生きる希望が特にない人は政府が後押しする政策を 安楽死等」
国会で審議されたが、国会議員も世俗に塗れ、無宗教ばかり、遂に意見書が通ってしまった。
首相も署名した。
しかし、賛同の署名が多すぎたために国会議員も首相も大多数の日本人がそうであると感じてしまっていた側面があった。
「秘密核武装した核兵器により夜間に日本人を全滅させる」首相は統合幕僚長に核使用命じた。
統合僚幕長も無宗教であり、この合理化意見書にやや賛成な所があった。
核使用の当日、統合幕僚長のすぐ部下にキリスト教を信じている部下が居て大討論になった。
部下「死んだらお終いではないですよ!何馬鹿な事を言っているのですか!私たちは創造主のもとに辿りつくために生まれたのです!」
統合僚幕長「そうは言っても、この世の不条理を説明したまえ、神はいないし、創造主の場所なんて存在していない」
部下「神は絶対に居ます!、そう信じている日本人も多いはずです!」
統合僚幕長「あなたの頭の中にだけ存在するのだろう?」
他人の心を変えるのは難しい、討論は堂々巡りになるだけで、何も進歩しなかった。
統合僚幕長「ああ討論はもう良い、上司として命じる、討論は中止する。」
統合僚幕長は核使用を命じた、負傷者が出て奇妙に生き残らないように核兵器使用は計画的に実行された。日本が自殺したために日米同盟が機能するはずもなく。
数百年後、日本に船で辿り着いた人がいた 「ここに日本って国が有った、誰もいない、彼らは滅んだ、綺麗な自然だけが残る」
end。