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訪問二度目



「…花が咲いた?」

「うん、そうらしい」



遺跡デートから2週間後、我が家に訪れて相変わらず甘々攻撃をしかけてくる殿下にドキドキしつつも、私は首を傾げた。



なんでも、遺跡の中に花が咲いたと言うのだ。

発見者はマリエッタ



遺跡の奥の日光が届かないところに咲いた花は"奇跡の花"として瞬く間に王都まで噂が流れたというわけだ



「折角だから、また2人で見にいこうと思ったんだけど男爵家からは遠回しにご遠慮願いたい感じの文章が来てね…ご令嬢が特に反対しているようなんだ」


来ないで欲しい?と。

王子にまた会いたいならそんなアクションは取らないだろう…でも発見者はマリエッタ……どういうことなのかしら?


「ご令嬢とおっしゃいますと、マリエッタ様ですわよね?」

「うん、なんでも奇跡の花という名前だけが一人歩きしてしまっていて、見た目も正直汚っぽい植物で私達がわざわざ見に行くようなものではないということが遠回しに書き並べられていたよ」



恐らくそれは、そのままの意味なのだろう

しかし、ゲームには遺跡に花が咲くなんて出来事は無かった。

マリエッタは私達が男爵領に来ないように必死



…よく分からない


彼女は恐らく転生者で、その手のお話によく居るようなビッチヒロインではないのだろう。それは判る



「私としてはまた行きたいけどね?

あのお店のサンドイッチ、君はとても美味しそうに食べていたから」


嗚呼、そんな優しい顔で微笑みながら抱き寄せないでください!顔が真っ赤なのが自分でもわかるしメイド達がニヨニヨ見てきて余計恥ずかしいですの!



そんなわけで、また男爵領に行くことになってしまった

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