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SKYVEHICLE【スカイ・ビークル】1巻  作者: じゃがマヨ
【生活安全捜査課所属】 氷室かざねの日常
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第26話


 それでも最初の斬撃を防げたのは、敵の攻撃の接触の間際に、内側から発した外へと広がるエネルギー波を展開したためだ。


 水平に侵入しようとしてくる『斧』の鋒を弾く。


 かざねの量子流域は、すでに別の“モード”へと移行していた。


 敵の斬撃を弾くや否や、その流域の向きを内側へと滑り込ませていた。


 内側。


 エネルギーの粒子が重なり合う、高分子ネットワークの内側へ——



 ドンッ



 イノセントの手のひらに収縮したエネルギー弾が、シールドの側面にぶつかる。


 この時、かざねとイノセントの頭上には、倒壊したビルの塊が重力落下の渦中にあった。


 エネルギー弾の接触と同時に、周囲に伝わる衝撃波が膨れ上がる。


 強烈な波紋がシールド表面上に持ち上がり、激しい空間の歪みが全方向へと伝播する。


 急速に変形するシールド。


 ジジジジと飛び散るスパーク。


 流れる時間の中で、モクモクと煙が立ち上がった。


 ビルが地面へと落下したことによる衝撃。


 その、——崩壊によって。


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