表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SKYVEHICLE【スカイ・ビークル】1巻  作者: じゃがマヨ
【生活安全捜査課所属】 氷室かざねの日常
13/30

第13話


 イノセントの一体は空中へと飛翔しながら、地上に向けて右腕を後方へと捻る。


 手のひらには黒いエネルギー体がボール状に膨れ上がっていた。


 回転し、密度を凝縮させていく。


 並行するように、もう一体のイノセントも後方に向かって左腕を伸ばしていた。


 融解する細胞。


 密接に絡み合っていく粒子。


 自らの「細胞」を外へと拡張し、自身の体を変形させていく。



 引き伸ばされていく分子と、——実線。



 イノセントは、細胞間に於ける物質の互換性が常に“裸”の状態にあると言える。


 物質としての境界がなく、また、その領域を制限する「幅」もない。


 そのため、彼らの取り扱うエネルギーの流域は、ある特定の「ガイダンス」を持たない。


 細胞外マトリックス。


 端的に言えば、彼らにとっての「細胞間ネットワーク」は、彼らの肉体を構成する体表の内側に属しているわけではなく、空間の内側に“連続している“。


 彼らが展開した量子エネルギーは、ある種歪な形状をしていた。


 影に似た濃い靄が立体空間上に表出し、質量を帯びる。


 その表面上は黒く、電流のようなスパークが周囲に飛び交っていた。


 空間を歪めるほどの、激しい奔流が。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ