シマ担当見習い
不思議な雰囲気でしたね。
最初にはじめて担当したシマはデジパチコーナのバラエティ、ここはお客さんも少なく、仕事を覚えるには最適な場所である。
先輩(といっても年下)のスタッフに、仕事のレクチャーを教わる。
ランプ対応、箱の上げ下げ、計数、トラブル対応など。
そのシマの端に立ち、先輩の動きをじっと観察する。
トラブルは一緒に対応する。
のち、私自身が仮担当へと入る。
ここから先、不安はあるが楽しみが勝っていた。
やっぱり、ここはパチンコ好きの経験が活きるというもの、出玉の箱の交換などは、どのタイミングが分かるので難なくこなした。
シマの端に立ち、遊技するお客様の動きを見つつ、時折、巡回する。
呼び出しランプが点いたら、駆けつけ出玉の入った箱をおろし、空箱を手渡しする。
ランプの点灯、お客さんがバッテン印をジェスチャーされたら、出玉の入った箱を抱え、シマの前にある計数機に玉を入れ、計数し、レシートをお渡しする。
トラブル応対は、主に釘に球が乗っかり遊戯ができなくなる(ブドウと呼ばれる)の解消、台の玉詰まり上にあるレールの玉詰まりを直すなどである。
はじめの内は、インカムで先輩を呼び、動きを見ながら対応のアドバイスをもらう。
それから数日後、私にパチンコの盤面をあける鍵が渡された。
あの空間。