遊佑ぱち屋店員になる
遊佑、パチ屋に立つ。
失業して後、にっちもさっちもいかなくなった遊佑は、とりあえず働こうと求人雑誌を開いた。
そこにあったのが、パチンコ屋のアルバイトスタッフ募集だった。
行こう、不思議と即そう思った。
まずは条件として(選り好み出来る身分ではないが・・・)、バレない為、実家から離れていること。給料がそこそこであること。お店の雰囲気はいいか。
ここだ!と目星をつける。
次の日、私はそのお店へ偵察に行った。
今はなき大川市にあるパチンコ屋ア〇セス、私はお店のガラス戸を開き、自動ドアをくぐる。
ウィーン。
目の前に広がる光景は、まさに自分好みにパチ屋だった。
ちょっぴりしなびた感がある古き良き感じにも、パチンコ・スロットの機種や台数も揃ってあり、お客さんもそこそこいる。
私は、ちょっぴりスパイ的なワクワクした気分で店内をぐるりと見渡した。
パチンココーナーには、羽根物、ギンパラ、新海、最新機種となかなか心躍るラインナップにスロットコーナー、四号機終盤、北斗、吉宗、バラエティー、ジャグラーと素敵という他なかった。
ここだ!
遊佑は決めた。
数日後、リクルートスーツを来て、店に入る。
私はしばらく店内で待たされて事務所に通された。
じろじろとカウンターの女性から視線を感じ、ぺこりと頭をさげる。
主任と簡単な面接の後、後日採用の合否の通達をしますとのことで店を後にした。
かなり縁を感じていたし、まさか不採用はないと信じていた。
すぐあと、採用の電話があり、このお店での仕事が決まったとさ。
ここからはじまるよもやま話。