表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
来世でも一緒に  作者: 霜月
本編
1/63

プロローグ



 きゃぁああーーー!!!

 うわぁぁ!

 やべぇ! 逃げろ!! 刺されてる!!

 警察! 警察! だれかっ! 助けてーー!!

 おい!! 救急車呼べ!!!!



 周りの多くの人たちが逃げ惑う中。

 私は自分の腕の中でかたく目を瞑り浅い呼吸を繰り返す彼に必死で声をかける。


「せんぱいっ!! 先輩!! いやだ、目を開けて!! ……誰か助けて、先輩が!! ……ッ……お願い! 死なないで!! 先輩っっ!!」


 手で必死に押さえても、指の間からドクドクと血が流れて服の染みを大きくしていく。

 手のひらに感じる温かい血の温度に対して冷えていく彼の体温に、私の心も冷えていく。




 嗚呼、お願い神様。彼を連れて行かないで。


 もう私を、1人にしないで――――。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ