エルザの胸は豊満であった
扉を開けるとそこはやはり宝物庫で、豊富な宝、宝石ががそこに眠っていた。
「うわぁ!すごい!宝の山だ!!」
「思ったより沢山あったわね。」
「これじゃ一度に持ちきれないね〜。」
「そうみたいね、転移の魔法陣もなさそうだし...。」
エルザが続けた。
「とりあえず一旦ベルカイム王国へ戻りましょうか
、持てる分だけ宝を持って。」
「うん!分かった!」
二人は宝を手持ちに入れ始めた。
リーヴィアはそこそこの量の宝を、エルザは大量の宝を手に入れた。
「エルザ、そんなに持つと帰りが大変じゃない?」
リーヴィアが尋ねる。
「うん?ああ、言い忘れてた。エスケープっていうどんなダンジョンでも使える、入り口まで転移できる魔法が実は使えるのよ。」
「なんと!便利だね〜。」
「うん、入り口まで来れば馬車が使えるし、思う存分詰め込みましょう!」
「おー!」
二人は存分に詰め込んだ。
エスケープを使って氷の塔を脱出した二人はベルカイム王国行きの馬車に乗っていた。
「もう夕方だね〜。」
「そうねぇ、朝に出かけたから、半日ぐらいかかったわね」
「そうだねぇ〜。」
リーヴィアは寝転がった。
「いや~それにしても疲れたねー。」
リーヴィアに続いてエルザも寝転がった。
「そうねぇ...。」
「ねー。」
リーヴィアは続けた。
「それに馬車の揺れが心地よくて何だか眠くなってきたよぉ....。」
「同感ね、私も眠くなってきたわ...。」
「すぴー」
「すぴー」
氷の塔探検の疲れと快適な馬車での移動は二人を睡魔に誘うのに十分だった。
二人は心地よく眠り始めた。
ベルカイム王国に着くと二人は目覚め、御者にお礼を言い、宿屋に向かった。
「まだ寝たりないわね。」
「そうだねぇ...。」
宿屋に着くと手続きを済ませ、再び眠った。
「すぴー」
「すぴー」
二人は朝を迎えるまでぐっすりと眠った。
夜が明け、朝を迎えた。鳥のさえずりでエルザが目覚めた。
「んっ...朝かしら...。」
「すぴー」
リーヴィアは眠っていた。
「う~ん、私も寝よ...。」
「すぴー」
「すぴー」
エルザは二度寝した。
しばらくすると市場の賑やかな声が聞こえてきた。
二人はその声で目覚めた。
「んっ...おはよ〜エルザ。」
「おはよう...リーヴィア。」
「あ~よく寝た〜」
リーヴィアは伸びをした。
「今日は何しようかしら。」
「そうだねぇ...。あっそうだ。氷の塔管理者をやっつけたよ〜って国王様に報告しないと。」
リーヴィアは国王宛の手紙を書き始めた。
「ごめんねエルザ、時間かかるかも」
「いえ、別に気にしなくてもいいわ。う~んそうねぇ...じゃあ、せっかくだからちょっと街を散歩してくるわね。」
「うん!わかった!ごめんね〜。」
「と思ったけど先に朝ごはん食べましょうか」
「そうだね〜食べよ!」
二人は朝ごはんを食べることにした。
「それじゃあ、行ってくるね。」
「うん、行ってらっしゃい!」
見送りするリーヴィアに手を振りエルザは街へ出かけた。
「やっぱりいい街ね。」
エルザはベルカイム王国の街並みを見ながら歩いていた。
しばらく街を歩いていると、一人の女性の魔術師に話しかけられた。
「ごめんなさい、もしかして氷の塔の管理者を倒したパーティーの魔術師、エルザさんでしょうか?」
「ええ、私はサポートに徹していたけど...」
「すごい!御本人お会いできるなんて...あっ、申し遅れました。私はベルカイムギルドに所属しているドレイミーと申します...。実はうちのギルトが是非エルザさんとリーヴィアさんを招待したいと...。」
「なるほど...私は構わないのですけど、リーヴィアに聞いてみないことには始まらないわね...。」
「あっ、もちろんお返事は今すぐでなくても構いまわないです。リーヴィアさんとじっくりご相談ください。」
「ええ。わかりました。」
ドレイミーはお辞儀をして去っていった。
「さて、もう少し歩こうかしら...。」
エルザは散歩を続けた。
〜〜〜
エルザと会った後ドレイミーは考えていた。
「ふう〜緊張した〜しかし凄いなぁ本人はサポート役と言っていたけど、新人であの氷の塔の管理者と戦って倒しちゃう訳だからねぇ〜。しかも13歳という若さだし。可愛いし。」
ドレイミーはギルドへ淡々と向かっていた。
(才能がある魔術師ってああいう子のことを言うんだろうねぇ...。)
(したっぱ魔術師の私とは訳が違うよ...はぁ...)
(あっいけないいけない!したっぱだけど明るさと元気だけは誰にも負けないって気持ちで頑張ってきたんだから、ため息なんてついちゃだめだよね。)
(さてさて!気持ちを切り替えるのよドレイミー!まだまだ仕事は残ってるんだから頑張らないと!)
ドレイミーは自分の頬を軽く2回叩いて気持ちを切り替えた。
「んっ!?て言うかエルザさんまだ13歳なの!?胸大きかったなぁ〜。」
エルザの胸は豊満であった。