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炎のヴォルケイノ選手権 優勝は...

黒マントの男は盛大なポージングで詠唱をし始めた。


「黒き翼は堕天の証...この空すらも地に落とせッ...メテオストームフレアッッッ!!」

黒マントの男は的に炎魔法を放った。


「威力は...2点!!」

「ふっ...」

「何が「ふっ...」だーーー!全然威力がねえじゃねーかよー!!」

「厨二病ーーーー!!!」

観客から大ブーイングが巻起こった。


「みなさーん落ち着いて下さーい!」

ランディーは観客をなだめる。


「商人さんも何とか言ってくださ...っていつの間にかいないし!。」


商人はこの大会の運営をランディーに丸投げして、この場を去っていた。


「もう俺しかこの大会を運営できないじゃねいか!しょうがねえ、もう勢いでなんとかするしかねえ!最後の方カモン!!!」


舞台の幕が開き、エルザが登場する。


「エルザーーー!頑張ってーーー!」


観客席からリーヴィアが応援する。それに対してエルザは手を振る。


「じゃあエルザちゃん!よろしく頼むよ!」


「はい。」


エルザは的に向かって炎魔法を放つ。


「威力...16点!ということは...優勝は....エルザちゃんだーーー!!!」


「うおおおおお!!!」

観客が盛り上がる。


(16点ということは...あの2体のボスかなり経験値がもらえるわね...。リーヴィアとであった頃は私のレベル5だったから、今は13ぐらいあるのかしら...。)


歓喜の声に包まれる中、エルザは考察していた。


「やったね!エルザ!!優勝だよっ!!」


喜びのあまりリーヴィアはエルザに抱きついた。


「うふふっ...ありがとう...」


「よくやったわね♡エルザ♡」


「流石、エルザさんです!」


「ありがとうございます...。」


エルザは大いに祝福されていた。


「おめでとうエルザちゃん!それでは優勝商品の杖をお渡ししよう!!」


「ありがとうございます。」


「ふぅ...、一時はどうなることかと思ったが、盛大に盛り上がって良かったぜ!以上炎のヴォルケイノ選手権でした!!実況は私ランディーがお送りしました〜。ばいばーい!!」


ランディーは会場を後にした。




翌朝、炎のヴォルケイノ選手権でエルザが優勝したことは魔法新聞によって紹介された。記事の写真には仲間達と喜びを分かち合う満面の笑みを浮かべたエルザが大きく写っていた。




「ごちそうさまでした!さて今日は何をしようかなぁ〜」


休日2日目の朝、ドレイミーは思案していた。


周りを見渡すとエルザが魔術書を読んでいるのを発見した。


「エルザさん勉強熱心ですね〜!これは...メテオの魔術書ですか?」


「ええ、あと少しで読み終わりそうなので…」


「え、もう読み終わるんですか!?」


「ええ、ただMPが足りていないから魔術を発動させることはまだ出来ないですが…。」


「へえ〜」


ドレイミーはエルザの机の上にメテオ以外にも沢山の魔術書が置かれているのを確認した。


「これも読むんですか?」


「ええ、これから冒険していく上では、学院で覚えた魔術だけでは足りないって思いまして…。」


「素晴らしい…なんと輝かしいことなのでしょう…。」


ドレイミーはエルザを褒め称えた。


「うん…これ以上はお邪魔になってしまうから私は去ろう…。ごめんなさいお邪魔しちゃいましたね。魔術書解読、頑張って下さい!」


「ありがとうございます…。」


ドレイミーは去った。


「…次回に集中して読み込めばメテオの魔術書は読み終えるかしら…、うん…ここまで読み進めればいいかな…。さて次は……って思ったけどなんだか眠くなってきちゃったわ…。」


エルザはうとうとし始めた。


「これは…限界ね…すぴー。」


エルザは眠り始めた。




「二人っきりになっちゃったわね♡」


「えへへ…そうですね!」


リーヴィアとディアーヌは食堂で食事を終えた後、ゆっくりしていた。


「エルザは透過の魔女さんからもらった魔術書の解読しようかなぁ〜って言ってました。」


「そうなの…ドレイミーもエルザさんが頑張ってるんだから私も頑張らなきゃって言って部屋で魔術書を解読してるわ。」


「そうなんですか!真面目ですね〜!」


ディアーヌはもう一杯紅茶を飲み始めた。


「リーヴィアは勇者選定で選ばれたんだよね?」


「はい、そうですよ〜。」


「じゃあいつも持ってる剣は…」


「はい、勇者の剣です。勇者になった時に国王様から譲り受けました。」


「ちょっとアナライズで調べてみてもいい?」


「あっどうぞどうぞ〜」


「ありがとう♡」


リーヴィアから剣を渡されたディアーヌは早速アナライズで調べた。


「勇者の剣…やっぱり光属性を持っているわね…剣自体の攻撃力は一般的な剣とあまり変わらないけど、光属性が弱点の敵には数十倍ものダメージを与えるらしいわ。魔王を倒すにはこの系統の剣でないといけないわけね。」


「魔王かぁ…国王様は魔王の配下だけ倒してくれればいいっておっしゃっていたけど、もしもの時は私が代わりになるのかな…。」


「う〜ん、確かにその可能性はあるわね…勇者の剣だけでなく、光属性の武器は所有者を選ぶから、扱えるものはまず魔王との戦いの候補になるわね。」


ディアーヌは続けた。


「まあでも世界には光属性の武器が使えて尚且つ、とんでもない強さで大型魔物相手でも無双する冒険者だっているんだから大丈夫よ。最終決戦はそのような人達が決着を付けてくれるわ。」


ディアーヌはリーヴィアを安心させた。

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