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激突!コンヒューズプラント!

「透過の魔女さん、すっごく温和な方でしたね!」

ドレイミーは嬉しそうに言った。


「そうですね、お料理もとても美味しかったですし。」

エルザは微笑みながら言った。


「もうずっと一緒に暮らしていきたいくらいですよ〜!」

ドレイミーは透過の魔女にメロメロたった。


「ふふふっ...その気持ち、分かるわ♡」

ディアーヌは微笑んだ。


「さて!今日はコンヒューズプラントを討伐するわ。」

ディアーヌが気持ちを切り替えるようにそう言った。


「ここから先はなだらかな道が続く上に、草木も、さほど生い茂って無いって魔女さんからお聞きしたから心配はいらないですね!」

リーヴィアはそう言った。


「ええ、その通りみたいね。」

エルザは返事をする。


皆が森を見通す限り、確かにリーヴィアの言ったとおり、来た時と比べて道はなだらかになっており、

草木は入り乱れて植生していなかった。


「これなら思っていた以上に早く目的地に着きそうですね!」

ドレイミーはそう言った。


リーヴィア達はフォルトンの森を3分の2ほど進んだ。

森の風景は透過の魔女の家を出た時と以前変わらず、穏やかな道が続いていた。




「来た!皆さん魔物です!後ろから来ました!構えて下さい!」

パーティーの後方を見張っていたドレイミーがこちらに向かってくる魔物を発見した。


魔物はカサの色が緑色という特徴を除いてフォルトンの森で最初に出てきた魔物の外見にそっくりなキノコ型の魔物であった。


「オートアナライズ。」

ディアーヌはオートアナライズを発動させた。


オートアナライズは一定時間の間、アナライズが自動的に発動するスペルである。


「名前はグリーンズマッシュルーム、毒を含む胞子を撒き散らして戦う相手らしいわ。」


グリーンズマッシュルームは高く飛び上がり、勢い良く胞子を射出した。


「来るわ!みんな避けて!」


ディアーヌがそう言い、全員胞子攻撃を避けた。


避けると同時に敵に向かって走り出したリーヴィアは一気に魔物との距離を詰め、炎の剣で斬撃を繰り出した。


グリーンマッシュルームのHPはすべてなくなり、消滅した。


「凄いわ!リーヴィア!」

エルザはリーヴィアを褒めていた。


「えへへ、ありがとう。」

リーヴィアは少し照れていた。


「しかし、リーヴィアさんの動きのキレ凄いですよね〜、少し前まで村娘だったなんて思えないくらい、洗練された剣士の冒険者さながらでしたよ〜」


「そ、そうですか?」


「はい!もともと剣士としての才能があったのかもしれないですね!」

ドレイミーはそう言った。


襲ってくる魔物を撃退しつつ、4人はついに目的地である、フォルトンの森最深部にたどり着いた。


「ここが目的地なのでしょうか...。」

リーヴィアは辺りを見渡しながらそう言った。


「ええ、間違いありません。ここにコンヒューズプラントがいる...はずなんですが、おかしいですね...。」

ドレイミーは困惑していた。


「ちょっとアナライズを発動させ......ッ!伏せて!!みんな!!」


ディアーヌがそう言い放つとに後方からまるで大樹のような深緑のツタを無知のようにしならせ、4人目掛けて勢い良く攻撃してきた。


「みんな!大丈夫?」


「はい、なんとか...。」


「大丈夫でーす!」


「あ、危なかった...」

ドレイミーは尻餅をついていた。


「既にこの場にいたようね、植物らしく不動の状態で待っていた。」


ベルカイムの宿屋ぐらいの大きさをしているコンヒューズプラントはてっぺん部分に自身の身体の半分程度ある真紅の巨大な花を備えていた。茎の部分は薔薇のように棘が生えていた。


「ふぅ...まったく不意打ちだなんて、卑怯ですよっと!」

と言いつつドレイミーは炎魔法をコンヒューズプラントに向けて放った。


まともにドレイミーのファイアーボールを受けたコンヒューズプラントは巨大な花を揺らしながら怯んでいた。


「あれ?もしかして思った以上にかなり効くの?」

ドレイミーは想定外の結果に驚いていた。


「オズワルド様が仰ったとおりかそれ以上に効果覿面のようね♡」


反撃としてコンヒューズプラントはさっきのように蔦をしならせ、ドレイミーに攻撃してきた。


「よっと...」

ドレイミーは軽やかに攻撃を避けた。


「ふふふっ...不意打ちでなければ、かわすのは簡単ですよっ!」


「うん、ドレイミーの言うとおり正面から対峙していれば、蔦攻撃はかわしやすいわ。」


「そうですね。魔法軸で押して行きましょう。ただ相手はまだ何か攻撃方法を持っているかもしれないからリーヴィアは待機した方がいいわね。」


「うん、わかった!」


コンヒューズプラントは依然変わらない様子で再び蔦攻撃をしてきた。


「ふふふっ楽勝楽勝!」


ドレイミーは余裕綽々で攻撃をかわし、自身の炎魔法を的確にコンヒューズプラントに当てていた。


「よーし、このまま押し切れそうですよ!」


ドレイミーがそう言った直後、突如コンヒューズプラントの様子が急変する。


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