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フォルトンの森

「それじゃ、行こう!エルザ!」


「ええ、行きましょうか。」


コンヒューズプラント討伐依頼の準備を済ませたリーヴィアとエルザの二人は宿屋を出て、ベルカイムギルドの集会場へ向かった。


ギルドに着くとすでにディアーヌとドレイミーが待っていた。


「ごめんなさい、お待たせしてしまったでしょうか?」


「いえ、私も今さっき来たばっかりだから大丈夫よ〜♡」


ディアーヌは笑顔でそう答えた。


「さて、メンバーも全員揃った所で早速行きましょうか!案内は私にお任せ下さい!」


ドレイミーはそう言い、彼女が指示する馬車にメンバー全員が乗りこんだ。


「それじゃあ御者さん、よろしくお願いします!」


「あいよ。」


御者がそう言うと馬車がフォルトンの森へと走り出した。


4人が談笑している間に馬車は目的地に着いた。

フォルトンの森は高い樹木が乱立しているため、森の中は昼なのに薄暗い。


また、今回のターゲットであるコンヒューズプラントのほかにも、様々な状態異常を引き起こす魔物が生息している。


「コンヒューズプラントはフォルトンの森の最深部に生息しています。ここからは歩きになり、時間がかかりますので焦らずじっくりと進みましょう。」


「わかりました!」


馬車から降りた4人は森の最深部に向けて歩き始めた。


歩いているとキノコ型の魔物2体に遭遇した。赤いカサで白い柄の体がまるで生物のように動いている。


「皆さん!き、来ました!ま、魔物です!戦闘準備を!」


ドレイミーがそういった。


「ファイアーボール!」


エルザは炎魔法を唱えた。狙いを定めた一体に命中する。


「それじゃあ私も...!ファイアーボール!」


ドレイミーが魔法を唱える、エルザがダメージを与えた魔物に命中した。


キノコ型の魔物を一体倒した。


「勇者の剣は効きそうにないかな...。」


リーヴィアは勇者の剣を魔物に向けたが、剣は反応しなかった。


リーヴィアは即座に勇者の剣を炎の剣と持ち替え、残り1体に斬りかかった。


太刀筋は魔物に命中し、もう1体の方も倒した。


「やった〜♡流石ねぇ〜みんな〜♡」


ディアーヌは喜んでいた。


「ふぅ...、多分、なんとかやっていけそう...。」


ドレイミーは安堵していた。


4人は再び歩き出した。


しばらく歩いていると川のせせらぎが聞こえてきた。奥に進むと小川が流れていた。


「あら♡これはかなり綺麗な水ね〜♡」


ディアーヌはアナライズを使っていた。


「そうなんですか!それじゃあ、良い機会なんで、ちょっとここで休憩しますか。結構歩きましたしね。」


「そうですね...そうしましょう」


エルザは応えた。


小川の水はディアーヌの言うとおり非常に綺麗な水であり、4人は存分に喉を潤した。


「あとどれくらいかな...。」


リーヴィアが尋ねる。


「結構歩いたから後半分くらいじゃないかしら...ちょっと地図だすわね。」


エルザは手持ちから地図を取り出した。


「小川が流れているということは...今現在だいたいこの辺まで来ているってことかしら、とすると...うん、そうね目的地の半分まで来ているわ。」 


「後半分か...がんばろ!うん、ありがとうエルザ!」


「ふふふっ...どういたしまして♪」


エルザはご満悦な表情をしていた。


「うん?ねえみんな、森の中に家?が書かれているんだけどどういう事かしら...。ここは魔物が沢山生息しているから、村人ってわけじゃなさそうだけど...。」


ディアーヌがそう聞いた。


「どれどれ...あっ、ある!確かにありますね!家があります!珍しいな〜どいうことだろう...。どんな方がお住まいなんでしょうか...?」


ドレイミーが言った。


「この時点では何とも言えないですね...。時間も十分ありますので、少し訪ねてみてもいいかもしれませんね...。」


エルザがそう提案した。


「そうねぇ...うん!私はエルザの意見に賛成するわ♡今の冒険者は魔物退治が主な仕事だけど、未知の探検も仕事の一つだと思うわ♡」


ディアーヌはエルザの意見に賛同した。


「そうですね、もしオズワルド様がこの場にいらっしゃったらディアーヌさんと同じ事をおっしゃると思います...。私もお二人のご意見に賛成です!」


ドレイミーも賛成した。


「私は単純に冒険が好きだからエルザの意見に賛成だよ!氷の塔の時もそうだったようにエルザの言うことは必ず正しいんだ!だから、絶対いいことが待ってるもの!」


リーヴィアも皆の意見に賛成した。


「ふふふっ♡みんなエルザの意見に賛成のようね♡それじゃあ行きましょうか♡」


「おー!」


4人は地図に記されている家へ向かった。


新たな目的地に向かっていると、森閑とした家が建っていた。その家は木造で外装はまるで新築の建物の用に綺麗だった。


「ありましたね。間違いなく家です...!」


ドレイミーはそう言った。


「想像していたより普通の家ね。汚れが一切無く、とても綺麗なところ以外は特に目立った特徴はないわ...。」


ディアーヌは家を眺めてそう言った。


「うん、まあここで眺めててもしょうがないし行きましょうか♡」


ディアーヌがそう言うと三人はうなずいた。


家の前に立つとディアーヌがノックした。


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