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コンヒューズプラント討伐作戦会議

「そうですねぇ...。ますディアーヌさんは後衛ですよね。現在のパーティーに盾職はいないですけど。」


ドレイミーが言った。


「そうですね。私も同意見です。強力な状態異常である混乱を操る敵となるとやはり対策が必要になってくると思います。」


エルザは続けた。


「市販の装飾品、コンヒューズガードは30%程度の耐性が付きますが、確実に安全とは言えないでしょう。となると現時点での有効手段はディアーヌさんのオールキュアと私のキュアでの混乱解除...になるでしょう...。この依頼はディアーヌさんの安否が要になってくると思います。」


エルザが意見した。


「う~んまあ私も一応戦えるんだけど、そうねぇ、みんなの負担が大きくなっちゃうけど、極力前線に出ず、サポートに徹するのが一番有効かしらねぇ...。」


ディアーヌは申し訳なさそうにしていた。


「お気遣いありがとうございます、ディアーヌさん...。でも大丈夫ですよ!戦闘経験が少ないウィザードですけど、仮にもベルカイムギルドのメンバー...、魔物と戦う覚悟は常に出来ています!安心して下さい!」


ドレイミーははっきりとした声でそう言った。


「うふふ...、頼もしいわ、ありがとう♡」


ディアーヌは笑顔でそう応えた。


「それじゃディアーヌさんを後衛に、私、エルザ、ドレイミーさんで前衛を担当するってことかな?」


リーヴィアが聞いた。


「まあ、そうね。他にもダメージを受けた方、何かしらのトラブルで前線に立てない方は後ろに回る感じかしら。」


エルザがそう言った。


「うん♡いい感じに作戦も出来たから、これで解散って事でいいかしら?約束の時間になったらギルドに集合してって感じで♡」


「そうしましょうか。」


ドレイミーがそう応える。


「うん♡それじゃまた一緒に頑張りましょう♡」


「は、はいっ!」


リーヴィアはそう言った。


〜〜〜

「国王様、オズワルド様からお電話です。」


フレデリックは魔法電話を持ってきた。


「オズワルドからか...、うむ...。」


ノイブルク国王は電話に出た。


「久しぶりじゃな、アルベール。」


「オズワルドか、お主から電話がかかってくるとは珍しいな。それで要件は何だ?」


「お主の所のリーヴィアと言う名の勇者がいるだろう。その少女とがベルカイムギルド入団したいと申しているんだが、招待しても良いか?」


「ギルドか、あー..私は別に構わないのだが、フレデリックがあまり許可をだすかどうか...国王専属の冒険車にしないと国交問題がどうのこうの言うと思うんだよねぇ...。」


ノイブルク国王、アルベールは続けた。


「まあでもいいよ。フレデリックがまた怒りそうだけどいいよ。この私が許可すれば何でも通る。」


「そうか、それでは本人には許可が出たと報告するぞ。」


「うむ、構わない。他にも要件はあるか?」


「いや、それだけじゃ。」


「そうか、それじゃあな。」


アルベールは電話を切った。


「国王様...、何のお話をされていたのですか?私が怒りそうとは?」


「うん?まあちょっとな...。リーヴィアがベルカイムギルドに入団することになった。」


「リーヴィアって...勇者の...?」


「そうだ。」


「国王様!そういう大事な事は一声かけていただかないと...王国会議で決定すれば良いことではありませんか!そこまで時間はかからないはずですし、それに万が一、勇者の身に何か起きたら...。」


「いや王国会議をやるのが面倒くさいし...。それにリーヴィアは氷の塔の管理者を倒したのだろう?立派なものじゃないか。手紙にも書いてあったしな、とても頼りになる仲間が出来たって...、心配はいらんだろう。もういいじゃん、過ぎたことはさっ!ほっほっほー!」


「国王様!」


フレデリックは激怒した。



〜〜〜


「明日の昼かぁ...緊張するね、エルザ。」


「そうね。4人パーティーは久しぶりだから私も緊張してる。」


二人は宿屋で借りた部屋のベットに横になっていた。


「エルザは魔物退治の依頼はこれで何度目になるんだっけ?」


「5回目になるわね。」


エルザは続けた。


「でも何度やっても緊張するわね。HPがあるとはいえ、安心できない。HPがなくなったら自分自身の体を守る力が無くなり。無防備状態になる。その状態で魔物の攻撃を受けたらひとたまりもないわ...。」


エルザは遠くを見つめていた。


「リーヴィアはどう?魔物、怖い?」


「うーん、怖いけど戦う時は一人じゃないからそんなに怖くないかな、氷の塔はエルザが一緒にいてくれたし、今回はディアーヌさんとドレイミーさんと一緒だし。それだけでもう安心だよ!」


リーヴィアは続けた。


「だからさ、困った時は私の事を思い出して、呼んで欲しい!ぜっっっったい助けに行くから!」


リーヴィアは笑顔でそう言った。


「まあ...私は能力的に、助けられる側なんだけどね...。」


リーヴィアはそうも言った。


「いいえ、助かったわリーヴィア、おかげで勇気が湧いてきたわ。ありがとう。」


「うん!...じゃあ今日はそろそろ寝よっか!」


「そうねそうしましょう。」


「おやすみ!エルザ!」


「おやすみ、リーヴィア」


二人はぐっすりと眠った。

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