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ひとりぼっちの世界、たった二人だけの星  作者: 鈴木りんご
一章「美しい星と滅びた人類」
9/51

9話

☆☆


 私はただ見ていた。


 人類が望んで滅びていく姿を……


 誰もがそれを望んでいたし、それしか解決策は見出すことができなかった。


 だから仕方がなかった。


 皆が一様にそれを望んでいた。


 それなら私には止めることはできない。


 ただ見ているしかなかった。


 人類が笑顔でこの世界を救う姿を……


 人類が誇らしげに、自らの命を捨ていく姿を……


 その中には彼だっていたはずなのに。


 私は止めることもなく、ただ……見ていた。


 みんなが幸せだったから、私も幸せにされた。私は悲しむことすら許されなかった。


 でも、今は一人……


 もう誰も何も思わない。


 私は私の心から生まれる思いだけを素直に感じることができる。


 だから私は今、こんなにも悲しい……

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