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ひとりぼっちの世界、たった二人だけの星  作者: 鈴木りんご
一章「美しい星と滅びた人類」
7/51

7話


 私は私の名が呼ばれ、それが私の名だと気がついたとき初めて言葉を理解した。


 私は言葉を得て、私だけでなく全てのものにも名前があることを知った。


 言葉はすごい。


 私が初めて見る物。私が初めて抱く想い。


 その全てに既に名前が用意されていた。


 それらは名前を得て意味を持った。


 意味を持ってそれらはより強固なものとなり、私の中へと蓄積していった。


 そして私は言葉を得て想像することも可能になった。


 「羽根の生えた馬」、「時間旅行のできる机」などと存在しないものを、言葉の組み合わせによって想像することができるようになった。


 そして私は「私」という言葉を理解して、自分のこれからのこと未来を想像することもできるようになった。


 私は自らが望む未来を思い描き、夢見ることが可能になったのだ。


 だから私は望んだ……


 次々と望んでしまったのだ……

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