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大森林の魔法使い  作者: おにくさま
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菓子泥棒終話

お菓子?

食べたけど?

え?違う違う!スズさんのじゃなくてこっちのよ


誰も食べてないのに無くなった?


ねえ、スズさん

不敬とかそう言うのじゃなくて、あなた以外にもうお一方あそこでお菓子を召し上がる方がいらっしゃるんじゃない?


うん、私はそう思うけど

別にいいよ、気にしないから

それにセン様は何かにつけて私を目の敵にするから

しょうがないんだけどね


聞きたい?


私も姉から聞かされただけなんだけど

むかーしむかし赤竜って言うトカゲが、どちらがこの世の長かとか言って主人様の御屋敷を襲ってね

その時ワンワン様は【人形使い】とか言う魔法使いの軍勢を迎え撃っていて御屋敷にはいらっしゃらなかったの

赤トカゲに襲われた御屋敷の歯車達は赤トカゲの眷属にはばまれ赤トカゲの進入を許してしまったの

そこで赤トカゲの前に盾の七姉妹が立ちはだかった

セン様とそのお姉さま達

いくらセン様達とは言え、竜とエルフでは勝負にならない

ワンワン様が大急ぎで駆けつけた時には二人の盾が残るのみ

もちろんトカゲなんかワンワンさまの敵ではない

一寸刻みに切り刻まれ息絶えんとするトカゲにワンワン様は最後に何か言えと命じ

トカゲはいつの日かお前達を焼いてやると吐き捨てた

ワンワン様はお前が今からどうなるか教えてやろう、畑の肥やしだと言ってトカゲを刻み、腐らせ、肥やしとして田畑に撒き散らしたの


その後トカゲの怨念は十万年かけて蘇るの

炎を信仰する邪教の娘に取り憑いて


それが私


でも私は何も覚えてないの

忘れたんじゃ無くて知らないの

炎を信仰していた女の記憶も

それに取り付いたトカゲの怨念も


私は抜け殻だから


私は姉に預けられ育てられた

その記憶しかないわ

でも私が何者なのかは姉から聞かされているし、だからこそ人の役に立たなきゃって言われてきたわ


皆には黙っているけど、この体にはほんのちょっぴりだけ炎の力が残っているの

もちろん姉さんは知ってるよ?

でも私がこの力を使うのは人のため

大森林のためって決めてるから


だからスズさんは安心してお勤めに励んで


ん?ああ

蛮族相手ならバンバンやるよ


それじゃあ主人様に聞いてみて

お菓子知りませんかって


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