3話 俺は・・・
投稿遅れたです。
・・・・・・夢じゃないか。こんな事からは目を背けたいが胸の傷が夢じゃないぞ>と言っいるかのようにズキズキする。
「クソっ!」
全く寝た感覚のしない体を起こし、飯を食う気が起きないほどの吐き気がする。今日は朝食を食べるのをやめ学校に行くことにした。
「夢じゃないなら、また行かなきゃいけないんだよな。父さんも、母さんも・・・クソっ!」
俺がブツブツ独り言を喋っていると後ろから声がした
「うぃーっす。なんだ、なんだぁ?眠そうだなー、元気出そうぜ!」
人が悩んでいるのにこいつは!
「なんだよ、健二。朝っぱらからうっさいな。少しは黙ってくれ。」
こいつは、田中健二。身長は165センチくらいで、坊主頭でいっつもハイテンションだ。祖母と二人暮らしをしていて、こいつが養っている。俺の数少ない友人でもある。
「なんだ、悩み事があるなら相談してくれよなぁ〜。じゃ、先行くぜ!」
昨日のことを考えているうちに健二が走って行ってしまったので追いかけて行った。
「置いて行くなよ!待てってー!」
「急げ〜!」
校舎の中に入り教室に行くと違和感を覚えた。いつも座っていた席に健二が座りその横に見知らぬ人が座る。そして楽しく談笑している。
「おいおい、そこは俺の席だろ健二。どいてくれないか?早くしないと先生がきちまうだろ?」
そして健二はこちらを見ると
「あんた、誰?クラス違うよね?見たことない顔だな〜。こいつ知ってる?」
健二がクラス中に声を掛けるとクラス全員が首を横に振った。
どう言うことだ?何故こんなことに?きっといたずらだよな?
「おいおい!朝話してただろ?」
「朝はこいつと話していたぞおれは。な!」
と言って健二が隣を向くと、隣の奴が首を縦に降っている。
は?どうなってんだ!どう言うことだ?いたずらだろ?
か考えていると先生が入ってくると俺に気づいて来る。そうだ!先生に言えばいいんだ。
「先生名簿あるだろ?そこに俺の名前はあるよな?先生、人の顔と名前を覚えるのが苦手でね。教えてくれるかな?」
「俺は、****だよ、先生。」
あれ?ノイズが。
「すいません。よく聞こえなかったのでもう一度お願いします。」
「だから、****ですってば。て、え?****。****。嘘だ!聞こえない!俺は****だ!」
「暴れないでください。とにかくクラスが違うとわかったので出て行ってください。」
教師に教室から追い出された。
だめだ。何が何だか分からない。俺は俺だ!
「俺は俺だ!俺は****!****だ!俺は、****俺は、****俺は、****俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は、俺、は俺は・・・・誰だ?」
訳が分からない。もう嫌だ。逃げてしまいたい。そう思いながら俺の家のはずの場所にフラフラと歩いて行き、ついた頃には玄関に入った途端糸が切れた人形のようにへたり込むとどうしてこんなことになったかを知る方法が思い浮かぶ。あいつだ、あの声の野郎だ。そう考え意識を集中させて向こうに行くことだけ考える。
しばらくするとブツッと意識が途切れて浮遊感を感じた。
そして地面に足がついている感じがしたので目を開けると悪夢の世界が広がっていた。
「やぁ!昨日の君だよね?」
不意に後ろから声を掛けられ後ろを見ると、肩まである整った雪のように白い髪、暗く澱んだ碧眼。165センチくらいの女?男?が場違いな世界にいた。