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「お姉様、そこの配色は、少しおかしいのではない?」

 そう声をかけられ、私は顔を上げました。

 ヘッセニアが、私の手元を見つめながら心配そうに顔をしかめています。

「ああ、本当。色を間違えてしまったみたい」

 膝の上に広げられた布に刺繍された絵柄に、確かに違和感がある部分がありました。

 どうやら思い描いていた色とは違う糸を使ってしまっていたようです。

 こんな初歩的な間違いは、刺繍を習い始めた時以来です。自分でも驚くほど、ぼうっとしていたのかもしれません。

「何か心配事? このところ、ずっとそんな様子でしょう」

「そうだったかしら」

「そうよ。それに、オルランド様に差し上げるって張り切って作っていたものでしょう」

 そうです。

 屋敷内でくつろがれる時などに使ってもらおうと、肌触りのよい布で膝掛けを仕立てていたのです。この国の冬の夜は寒く、いくら部屋を暖めても足下から冷えてしまいます。

 膝掛けや足下を暖めるための防寒具などは広く愛用されていて、親しい者に贈り物として渡すことも多いのです。

 貴族でも、わざわざ購入して贈る人ばかりではなく、たとえば恋人や家族などには、自らで手作りするのも、若い女性の間ではごく普通のことでした。

「張り切って作っていたのではないのだけれど。今日はもうやめた方がよさそうね」

 集中力に欠けているという自覚はありました。

 どちらにしても、手直しはしなければならないでしょうし、こんな状態で続けても、また失敗するような気がします。

 私は、布と刺繍の道具を片付け、ヘッセニアを見上げます。普段、彼女は私が刺繍をしているときは、近寄ってきません。

 私が邪魔をされるのを嫌っているのを知っていますし、ヘッセニア自身はあまり家でじっとしていることがないのです。お茶会に乗馬、ちょっとした遠出などでよく家を空けています。

 そういえば、今日も何か予定が入っていたはずなのですが。

「ヘッセニア。今日はお茶会に行くと言っていなかった?」

 着ていく服に悩んでいて、相談されたのが最近のことですから、間違いありません。

「それがね、相手の方のお屋敷で何かごたごたしたことがあったらしくて、途中で取りやめになってしまったのよ。それで、早く帰ってきたのだけれど」

 あまりがっかりした様子がないのには、安心しました。こう見えて、ヘッセニアは自分の予定が乱されることが好きではないのです。

「それより、お姉様。気になることがあるのだけれど」

 そわそわと落ち着きなく手を動かしながら、ヘッセニアは何か言いたげな様子で私を見ました。

 普段とは違う様子に私は首を傾げます。

「どうしたの?」

 そう言葉の続きをそくしても、中々口を開こうとはしません。

 よほど深刻なことなのか、それとも言いにくいことなのか。

 こういうときは下手に催促するよりも、黙っていた方がいいと、わかっています。私は、妹の顔を見つめながら、辛抱強く次の言葉を待ちました。

「オルランド様のことなのだけれど」

 ようやく口にした言葉はとても端切れが悪く、『オルランド様』のあたりは聞き取るのがやっとという小ささでした。

「まあ、また何か面白い噂でも?」

 噂は相変わらず囁かれているようですが、内容はどんどんおかしな方向に向かっているようなのです。聞いてもいないのに、二番目のお兄様が教えてくれるので、ほとんどの噂の内容は知っていました。

 お兄様は面白がっているようですが、当事者としては複雑な気持ちです。

 まさか妹も同じではないでしょうが、オルランド様のことといえば、噂のことしか思いつきません。

「噂ではなくて、もっと不思議な話よ」

 ヘッセニアは覚悟を決めたのか、少し乱暴な仕草で椅子に腰掛けると、先ほどとは違うはっきりとした口調で話を始めました。

「お茶会から戻る途中に、オルランド様に似た人を見かけたのよ。地味で目立たない格好をしていたけど、とてもよく似ていたわ」

「まさか」

 そう声を上げてしまったのは、先日用事があって伺った騎士団でも、そんな話は聞かなかったからです。同僚の人が、オルランド様を含め、第2王子付きの近衛騎士数人がいないので、詰め所が閑散としていると言っていたはずでした。

「しかも、見かけた場所というのが、ベルグラーノ家の近辺だったのよ」

 ベルグラーノ家という言葉に、私は嫌な予感がしました。

 なんでしょうか、胸騒ぎとでも言うのかもしれません。

「殿下がなかなか帰国できないのも、相手の国が無理難題をふっかけてきているせいだという噂も出ているし、まさか何か不穏な動きがあってということではないわよね」

 ヘッセニアが不安そうにしているのは、ベルグラーノ家の現当主である侯爵が国王陛下の側近であり、外交に関する事を取り仕切っていらっしゃる方だからです。

 今回、予定を大幅にずらして尚帰国しないということに、侯爵様が動かないはずがありません。

 それに、元々第2王子は外交に関しては他の兄弟よりも優れた方なのです。今回のように、手こずるということは滅多になく、よほどのことが起こっていると推測されてもおかしくありません。

「……お兄様は、何が起こっているか、ご存じない……わけがないわよね」

 二番目のお兄様が、そういうことを知らないはずがありません。

 妙な色恋沙汰絡みの噂だけを私に知らせていたのは、もしかすると、私の気持ちを逸らすためだったのかもしれないのです。

 政治とは関わりのない令嬢が変に首をつっこんでややこしくするのは、お兄様だって困るでしょう。もちろん、お兄様も、私がそういうことに関わり合いになるのが好きではないと知っているはずですが、これには婚約者でもあるオルランド様が関わっています。

 万が一、私が妙な動きを見せれば、大事になる可能性もあるのです。

「大丈夫よ。もしもということがあれば、お兄様だっていつまでも黙っていないと思うわ」

 自分でそう口にしながらも、それが王族に関わることならば、身内にさえ何も言わないというのはよくあることだとわかっています。

 オルランド様が危険な目にあっていたのだとしても、怪我をされたとしても、それを知るのは、何もかもが終わってからかもしれないのです。

 それに。

 ヘッセニアが見かけた人がオルランド様だったとして、ベルグラーノ家には、あの人がいるのです。

 そのことは、私の気持ちを沈ませるのに十分でした。本人だったのならば、ベルグラーノ家で、あの人に会うことがあるのではないか。

 極秘の行動ならば、そんなことはないとわかっているはずなのに、不安になるのです。

 ……ただの、政略結婚の相手だというのに。

「お姉様、まだオルランド様だと決まったわけではないわ」

「そうね。よく似た誰かかもしれないもの」

 そうであってほしい。

 あの人と会う会わないは別として、怪我なく元気に帰ってきてほしいと、願うのは、本当のことなのですから。

「早く帰っていらっしゃらないかしら」

 そうすれば、このもやもやした状態も、すっきりできるのに。

 ぽつりと呟いた言葉は、妹に聞かれることはありませんでした。



 普段ならば寝付きのいい方なのに、昼間のことがあったせいか、目がさえてしまったままです。

 灯りが絞られた部屋の中の、暗くぼんやりとした視界は、妙に寒々として見えました。

 今日は月明かりもなく、窓から差し込む光もありません。

 寝台に入る前には暑いくらいに暖められていた部屋も、今は少しひんやりとしていて、寝られないからといって、起き上がるということは戸惑われました。

 そうやってどのくらい寝台の上で落ち着かない様子でいたでしょうか。

 かつん、と何かが窓にあたる音に、私は一瞬体を強ばらせました。

 私の部屋は2階です。

 窓の外には、木もありません。風は何かが飛んでくるというほどに、強くもなかったはずです。

 仮にそれが不審者の立てたものだったとしても、屋敷には常に警備の者がいましたし、庭と外を隔てる塀も、それほど簡単に進入できないような仕掛けがしてあります。

 今まで侵入者がなかったからといって、過信するわけではありませんが、それでも可能性は低いのではないか。

 そう思って、そっと体を起こして、窓の方を伺います。

 気のせいだったのか。少しの間見つめていましたが、何の変化もなく、静かです。

 何も起こらないことに安心すると同時に、敏感だった自分に苦笑しました。

 眠れないせいで、気にしすぎだと。

 ですが。

 安心して再び掛布の中に潜り込もうとした私の耳に飛び込んできたのは、先ほどよりも大きな窓を叩く音でした。

 今度は、勘違いで済ませることができるようなものではありません。

「……誰? 誰かいるの?」

 わずかに陰った窓の向こうに気配を感じて、私はおそるおそる声をかけました。

 その瞬間、窓の外に揺らめくように人影が見え――窓を覆うように掛けられた布の間から見えた顔に、私は目を丸くします。

「オ、オルランド様!?」

 薄暗い中とはいえ、あの人の顔を間違えることはありません。

「何をなさっているんですか!」

 慌てて寝台を出て窓を開くと、わずかばかりのとっかかりにしがみつくようにしたオルランド様が部屋の中に飛び込んできました。

「意外に、外壁は登りやすかったな」

 そこは笑うところではありません。

「落ちたら怪我どころではなかったし、もしあんたが寝ていたら無駄なことになってたし」

 そういう問題でもありません。

 私は、オルランド様を中に入れてしまったのは間違いだったのではないかと思いながらも、窓を開けたことで入ってきたひんやりとした空気に身震いしました。窓も、閉じるべきか開けたままにしておくか、悩みます。

 結局、寒さに耐えきれず、閉めることになってしまいましたが。

 ですが、今が冬でよかったと思います。

 寝台の中でも明け方近くには寒いこともあるので、冬に着る夜着は布も厚く首から下まできっちりと覆われているのです。それでも恥ずかしいことには変わりありませんが、夏に比べたら随分ましです。

 殿方を前にして、みっともない姿をさらさずにすみますから。

 オルランド様はといえば、普段の姿からは想像もつかないほどに地味な格好をしていました。

 頭には黒い布を巻き、髪が見えにくくなっていますし、身につけたぴったりとした上下の服には目立った飾りも刺繍もなく、手袋まではめています。おかげで、顔以外は薄暗い部屋の中に溶け込んでしまって、どこからどう見ても、怪しい人そのものです。

「妹がオルランド様を見たというのは、本当のことだったのですね」

 ここにオルランド様がいるということは、気のせいなどではなかったということでしょう。

「ヘッセニア嬢に顔を見られたと思ったのは、間違いじゃなかったようだな」

 まったく悪びれもせずそう言うと、オルランド様はにやりと笑いました。

「心配しなくても、ここに俺が来ているのは、あんたの2番目の兄さんが知っている。屋敷へ忍び込む手引きをしたのも彼だから」

「……お兄様ったら」

 婚約者同士とはいえ、未婚の男女が夜同じ部屋で二人きりで話していたことがお互いの両親に知られたら、大変なことになるのはわかりきっていることなのに。

 長男であるお兄様と違って、2番目のお兄様の行動は、時々私の想像の範囲を超えています。

「で、こんな時間にこっそりとやってきて、どんな用件なのですか?」

 わざわざお兄様に頼んで未婚の令嬢の部屋に忍び込むなど、よほどのことだと思うのです。

 そうでなかったら……それこそ、ただの怪しい人です。

「見られてたんじゃないかって思ったから、ちょっと口止めに」

「人違いだったと言い張れば、ヘッセニアが見たのは一度きりだったのですから、気のせいだったですむことですのに。何故わざわざそんなことを言いにいらしたのですか?」

 あくまで、見たのは私ではなくヘッセニアです。

 彼女が私に話すかどうかさえ、わからないのです。口止めするなら、私ではなくヘッセニアのはずでしょう。

「まあ、口止めはついでだ。急にいなくなって、便りもよこさない不誠実な婚約者だから、そろそろ見捨てられているんじゃないかと思ってな。だから顔を見に来た」

「見捨てるだなんて、そんなこと、ありません」

 少なくとも、自分からそんなふうにオルランド様を捨てるなんて、無理です。

「見捨てないのは、政略結婚自体が、よほどのことがないかぎり、破棄できないからか?」

「そ、それは。半分はそうですけれど。残り半分は違います」

 私の正直すぎる言葉に、オルランド様は笑い出します。怒られなかっただけましですが、確かに先ほどの私の発言は言葉足らずでした。

「家族になるって、約束したではありませんか。私はそれが嬉しかったのです。頭もよくないし、何か特別なことが出来るわけではない私でもいいと言ってくださったから……私からオルランド様を見捨てるなんてことはにありません」

 一息に言い切ると、そうか、という呟きのような声が聞こえました。

「もちろん、私に……何かお手伝いできることがあれば、やります」

「残念ながら、ないな。あんたには、表に立って駆け引きしたり、剣を持って戦うなんてことはできないだろうし」

 確かに、今の私が出来ることといえば、平静に、おとなしくオルランド様の帰りを待つことくらいです。

 それほど政治に影響力のある親しい友人もいませんし、お父様やお兄様達に助力を頼んでも、それが伯爵家の為にならなければ、聞いてはもらえないでしょう。子供の我が儘で頼むには、私はオルランド様の今の事情を知らなさすぎます。

「ああ、でも、そうだな。何があっても、俺を信じてくれれば、嬉しい、とは思う」

「それは、どういう意味……」

 続けようとした言葉は、オルランド様の指先によって遮られました。

 固い手袋の感触が唇をなぞり、そのまま離れていきます。

「これから、俺に関しての悪い噂や消息が流れるかもしれない。それは意味あってのことだと、信じてほしい」

 それは、第2王子がいつまでも戻ってこないことや、オルランド様が隠れるようにこの国にいることと関係があるのでしょうか。

 不安な気持ちのままオルランド様を見上げると、困ったような顔をされてしまいました。

「詳しくは話せない。俺が戻ってきたのも、殿下絡みの極秘の行動だしな」

 そんな中、会いに来てくれたということに、何故か嬉しいと思ってしまいました。

 けれども、同時に心配にもなるのです。どうして、こんな状況なのに、私のところに来たのか。

 何か――本当に悪いことが隣国で起きていて、このまま2度とオルランド様に会えなくなってしまうのではないかと、嫌な気持ちになるのです。

「そう心配そうな顔をするな。大丈夫だから」

 言葉そのものは頼もしくしっかりしたものでしたが、何故か嘘なのだと、わかってしまいました。

 穏やかに微笑んでいるのに、目は笑っていませんし、いつかの時のように、ひどく脆く見えます。

 何かを言わなければ。

 そう思うのに、何一つ言えず、ついオルランド様から目をそらしてしまいました。

 そんな私の様子に、あきれられたのでしょうか。オルランド様から、苦笑したかのような吐息が聞こえます。ああ、また失敗してしまいました。こんな態度を取るつもりなどなかったのに。

「そろそろ行くか。時間もあまりないし」

 そう言って窓を開けようとするオルランド様ですが、まさか壁をつたって降りるつもりなんでしょうか。玄関から出て行くわけにはいかないにしても、無謀すぎます。

 それに、このままオルランド様を見送ってしまってはいけない気がしたのです。

「お、お待ちください」

 出て行こうとするオルランド様を引き留め、私は慌てて寝台近くの棚を開きました。

 中には、衣装室に仕舞うほどではない普段使いの装飾品やハンカチなどの類が閉まってあります。

 その中から、いつも身につけている耳飾りを取り出すとその片方をオルランド様に差し出しました。

「これは?」

 いぶかしげに問いかけてくるオルランド様の態度は当然といえばそうでしょう。

「お守り、というよりはおまじないみたいなものでしょうか。大切に使っている古い物を旅立つ人に渡すと、無事帰ってくることが出来るという。物が、元の持ち主を恋しがって戻ろうとするからなのだと、小さな頃、祖母が話してくれました」

「そういえば、同僚の誰かが似たようなことを言っていたな。でも、あれは恋人同士とかでやることだったような」

「婚約者同士ですもの。構わないのではないでしょうか。オルランド様が嫌だというのならば、お返しくださいませ」

 こういうことはあまり信じない方かもしれないので、返されることは想定内です。

 ですが、オルランド様は掌の上の耳飾りを眺めたままで、こちらに戻すことはありませんでした。

「随分使いこんだ耳飾りだな」

「祖母から頂いたものなのです。祖母も、自分の叔母から譲ってもらったと言っていました」

 鈍く艶消しされた小さな耳飾りには、石の類もなく、よく見れば模様が彫られているという程度の飾り気のないものです。女性が付けるには地味すぎますが、重さも形もちょうどよく、普段着るような服にはよく合います。男性が付けてもおかしくないということで、祖母の叔母より以前は、男性が持ち主だったこともあるのだそうです。

「よく効きそうだ」

 そんな声とともに、オルランド様の手が伸びてきて、私の髪に触れ、それから耳に触れ、そして、離れていきました。

「オルランド様?」

 いつもと違う、優しい仕草に、戸惑ったのは私の方です。こんなことをされたのは初めてですし、それを不快に思っていない自分自身にも驚いています。

「そうだな、待っている人間もいてくれることだし、もう少し頑張ってみるか」

 オルランド様は、ためらうことなく自分の耳に、私が渡した耳飾りをつけました。

 それまで耳を飾っていた、小さな青い石がついた耳飾りを、私に向かって差し出します。

「必ず帰ってくるから。それまでこっちは預かっててくれ」

 そう言い残すと、体重を感じさせない身軽さで、オルランド様は窓から外へと出て行きました。器用に壁をつたって降りていく姿は、とても貴族の子息や騎士には見えません。

「どうか、ご無事で」

 窓の外に出る瞬間に呼びかけた声は、聞こえていたでしょうか。

 一度も振り向かず去って行くオルランド様の様子からはわかりせん。

 ですが、その時初めて私は心のそこ真剣から、オルランド様の無事を祈りました。

 同時に、さっき触れた手のぬくもりを、心地よいと思っていたことにも気がついてしまいました。

 私がオルランド様に感じる気持ちは、恋などではなく、どちらかというと肉親への愛情に近いものだと思っていましたが、もしかすると少しずつ気持ちが変わっているのかもしれません。

 激しく燃えるような恋とは違う、心の奥にくすぶる不安定な気持ち。

 待つことしか出来ない自分をもどかしく感じてしまうのも、こんな時ばかり、以前セレスティナ様が口にした、『戦いなさい』という言葉を思い出してしまうのも、どうしてなのか。

 オルランド様が消えた先をずっと見つめ続けながら、私は必死でそれを考えていました。

 まだわからないその感情の答えを知るのは、もう少し先のことなのかもしれません。

 今は、ただあの方の無事を願うだけなのです。

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