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序文  作者: 両亭
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序文

倭邦聖地 胡疆蛮土

夏国在編史書 大和未成年譜

中原悉栄 是依実記

天子江山之経 史乗海内乃緯

因治社稷 何不纂史

臣査宮中蔵記 或撰諸諸故事

於茲纏一 由緒明焉

臣之記献君子 帝願永伝由来

          頓首頓首


倭邦は聖地にして 胡疆(こきょう)は蛮土なり

夏国は史書編むあり 大和(だいわ)、未だ年譜ならず

中原(ことごと)く栄えるは 是れ実記に()

天子は江山の経にして 史乗は海内(かいだい)の緯なり

()りて社稷(しゃしょく)治む 何ぞ史を(あつ)めざる。

臣、宮中の蔵記を(しら)べ (あるい)は諸諸の故事を(えら)

(ここ)において一に(まと)め 由緒を明らしめん

臣、之の記を君子に献ず 帝、願わくは永く由来を伝えよ

                             頓首頓首



倭の国は聖地であって 周辺の異民族の国は野蛮である。

夏国は史書編纂したと聞く わが大倭は、未だ歴史書がない。

天子(皇帝)は、国家のたて糸

歴史書は、国家のよこ糸

これによって(織物がたて糸とよこ糸で織りなされるように)国が治まるのであるから、どうして歴史書を編纂しないでいられようか。

私は、宮中にある記録を調べ、あるいは土地土地をめぐって故事を集めて厳選し、このたび一つにまとめて、国の由緒を明らかにしようとした。

私は、こうして作られた歴史書を皇帝に献上します。皇帝陛下においては、永く国家の由来を伝えられんことを願う。

                             ひれ伏してあいさついたします。




 


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