はじめのはじめの第一歩
もう仕方がない、男は決心した
「何も、この世界について教えてくれないのかよ優しくないなぁ ひとまず北に歩いてみるか…」
思っていたよりもすぐに街が見えた
男の住んでいた東京のように華やかではない、昔ゲームで見たことのあるような ヨーロッパチックな街並み
男はゲームは好きだった、フィクションだとわかるから、だが異世界転生のようなものはあまり好きじゃなかったフィクションをノンフィクションで書いている感じが嫌いだった
歩いていると、街に着いた 中に入るとなかなかにロマンチックで嫌いではなかった
街には人はかなりいて賑わっていた
そして立ち並ぶ店には剣や防具そして杖などが売っていた
「本当に見てみると、…かっこいいな」
ゲームの店で何気なく買っていた武器や防具、映像で見るよりも、実際に見るほうが重厚感があるのは当たり前だった
「さっきから気になるのは…」
人々が俺をチラチラと見てくる そういえばここにいる人の服は地球の服ではないし、顔もエルフなどのファンタジー強めの顔だ
「俺の顔はこの世界では変なんだろうな」
「急に話しかけて大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だろ、この街の人ではないだろうから面白い話が聞けるやもしれんぞ」
「おーい そこの君、見ない顔つきだね話を聞いてもいいかな?」
急に声をかけられた 話を聞くか何を話すんだよ、前の世界ではサツからでしか聞かない言葉だ…ゾクッとする
この世界では普通なのかもしれない…だが、情報を得るためにも話を聞くのはいいことだ
振り向くと
そこには馬を連れた騎士の姿をした長髪の男と、農夫の姿をした男がいた
私は異世界もの嫌いじゃない…よ??