幕間2
哲也 「ここで皆様に大切なお知らせがあります」
亜紀 「え、嘘、てっちゃん、こんな人がたくさんいる
前で?」
哲也 「みんながいるところで言わないと意味がないん
だ。
実は、ぼくはまだ13歳なんです」
亜紀 「うん、知っているよ。てっちゃん、3月生まれ
だもんね」
哲也 「そうなんだけど、次の章から、ぼくはいきなり
中学3年生になっている」
亜紀 「あれ、そういえばそうだね。ってことは……こ
こから先は、全くのうそっぱちってこと?」
哲也 「う~ん、嘘っていうか、パパの妄想だ。ここま
での話は、ある程度パパとぼくの実体験にもとづ
いている部分もあるんだけど、ここから先は、完
全なフィクションです。
実在の人物や団体などとは、いっさい関係あり
ません」
亜紀 「え、じゃあ、わたしも架空の存在だったってこ
と?」
哲也 「いや、亜紀ちゃんのモデルはいるらしいよ。妄
想っていうよりは、パパの願望って感じかな?
だから、亜紀ちゃん大丈夫だよ。心配しない
で」
亜紀 「うん」
哲也 「それでは皆様、気を取り直して、続きをお楽し
みください」