72.辺境へ
メイ様と領地に向かう日が来た!スノウも一緒だ。大きいので小さくなってもらっている。
「ティア、ご迷惑かけないようにね?」
「はい。お母様」
「あちらのご両親によろしく伝えてくれ」
「はい。お父様」
「では、ティアをお預かり致します」
「ああ(ええ)。よろしく(ね)」
「行ってきます」
「「いってらっしゃい」」
とその前に指輪を受け取りに行く。
「わあ。素敵」
綺麗な指輪だ。綺麗。
「俺に嵌めさせてくれ!」
左手を出す。
「俺と婚約してくれてありがとう!」
「こちらこそありがとう。私にも嵌めさせて」
手を取る。
「これからよろしくね」
にっこり笑う。
「かわいい!こちらこそ!」
抱きしめられる。嬉しいなー。
「ここからは1週間ほどかかるから、疲れたら寝たらいい」
「わかったわ」
『ティア、精霊の力ですぐに行けるよ?』
「ええ?」
「そうなのか?ジェット」
『私の力では無理だ。私はどちらかというと戦闘に向いている。スノウは白いだろ?白は空間移動ができる』
「そうなの?スノウ!」
『やっと使えるようになったんだよ』
「すごいわ!」
「スノウの力を借りるか?」
「早く着いたら向こうでメイ様とゆっくりできる?」
「ぐぅぅぅ。そうだな」
「でもご両親驚かないかな?急に行って」
「いい!母上が驚くだけで、父上は喜ぶだろう」
「じゃあスノウ頼める?」
『はーい。行くよ?』
馬車に乗っているが特に変わった感じは無い。
『着いたよー』
「「もう?!」」
馬車の外に出てみる。
「わぁー。すごい本当に着いたの?」
「ああ。森に出たな」
「すごい!スノウすごい!」
ワシャワシャ撫でる。えらいぞ。スノウ!
「よし、ここからは近いんだ。馬車で行こう」
ちなみに御者さんごと移動している。
「ただいま!」
「え?メイ?どういうこと?」
「ずいぶん早いな!ティア久しぶりだな!よく来たな」
ハグだ。
「レオおじ様!お久しぶりです!」
「まあ!その子がティアちゃん?可愛いわ!天使なの?」
メイ様のお母様だ。ミルクティー色のストレートの髪に茶色の瞳だ。美しくて、カッコイイ感じの雰囲気である。
「お初にお目にかかります。コールド侯爵家が長女ティアナと申します」
カーテシーをする。
「堅いわ!私はフィオナ。よろしくね。この人のことはレオおじ様なのね!私もお義母様と呼んでくれないかしら?」
「お義母様?」
「ああ!可愛いわ!こんな可愛い子をメイが連れてくるなんて!」
「ティア、私のこともお義父様と呼んでくれないか」
「お義父様」
「ティアはいつでも愛らしいな」
「それで、メイどうしてこんなに帰るのが早いの?なんの用意もまだできてないわ」
「スノウ」
「ティアの精霊か?」
「何でわかったんだ?」
「精霊はだいたい付く人間の髪色に似るんだ」
「「知らなかった」」
「セレス!」
とレオおじ様が呼ぶと
金色のライオンが現れた!前世のに近いが、輝いている。
「レオおじ様にも精霊が?」
「ああ。ジェットの親だ」
「もしかして、代々このお家に生まれた当主になる方に付くのですか?」
「たぶんな。ティアのはイレギュラーだな。たまにそういう人もいる」
『その娘に惹かれるところがあったのだろうな』
とジェットが言う。
「ジェットがコールド領で生んだからだよね?」
『その時はそれが最善だったからな』
「ジェットがティアの何かに惹かれたということかもしれんな。ティアの精霊は移動ができるのか?」
『空間移動ができるぞ』
「なるほど、だからすぐ来れるのか?」
「すぐ着きました」
「ほう。それは便利だな。ティアのご両親との話のときは連れて行ってもらえるか?」
『いいよー。ティアとメイナードのデートのときも運んであげる』
「なっ!」
「ありがとうスノウ!」
「あら。メイが照れてるわ」
ふふふ。お義母さまにも受け入れてもらえてよかった!
もふもふ増えました!




