41.あの日から
一気に成長します。
10歳〜13歳ぐらいです。
8歳のあのお茶会の日から、私に表立ってレイの悪口を言う人は少しずつ減ってはいる。
だけどレイを庇えば庇うほど、私が悪者になっていく。偽善者であると。
まあ私は気にしていないから、何も変わらない日常を送っているが取り巻く環境は変わってくる。学園にも通う年になったが、私もレイも通っていない。勉強に関しては余裕だからだ。あとは私はあまり貴族令嬢とかかわりあいたくないのと、レイは髪色問題だ。
レイとはもう背丈も変わってしまって、双子もできなくなったし男らしくなってきている。武芸もレイの方が先をいっている。
だけど、私とレイの仲は変わらない。ずっと仲良しである。
王都に一緒に出掛けることもあるし、いまだに領地に一緒に行くこともある。相変わらずお祖父様にこっそり鍛えてもらうのだ。あれから私たちは強くなった。エリックやロイドに敵わないにしても、私兵団員ぐらいにはなっているらしい。
領地に行くと気分が晴れる。
馬で遠駆けに行ったり、スノウと走り回ったり領地なら何も気にしなくてもいいのだ。
街に行ってレイとおいしいものを食べる。魔物関係は美味しく調理されていてレイとシェアしてたくさん食べるのだ。
よく遊びよく寝る。
ずっと領地にいたいなあ。
「おじい様、ずっと領地にいたいといったらいさせてもらえる?」
「もちろんだ。ティア王都は嫌なのか?」
「疲れるの。貴族の役目だと思っていても息が詰まるの」
「何かあったのか?」
「ううん。今は何も。でももうすぐレイのご学友もお役御免かなって思ってる」
「どうして」
「もう大きくなったでしょ?レイも素敵に成長したし、私はもう必要ないでしょ?」
「ティア、学友やめるの?」
「レイ。聞いてたの?レイに私はもう必要ないでしょう?側近の方との仲をそろそろ築かなきゃ」
「必要ないことは無い。けど、ティアが辞めて王宮に来ないなら僕がティアに会いに行くよ」
「ずっと友達よ?レイが大好きだもの」
「僕だって一緒だよ」
抱き合う。
端から見ればもう恋人たちの会話である。
「これからも変わらずスノウと3人で遊ぼう!!」
「レイと双子が出来なくなってさみしいわ」
「あれさすがにもう恥ずかしいよ」
「そう?今でも絶対かわいいわよ」
「ティアは可愛いけどね、僕はもうそろそろ無理じゃない?」
「レイは筋肉がついてるけど細身だもの。顔は可愛いし余裕よ?」
「ティア必死だね」
「だって寂しいんだもの、皆大きくなっちゃって私だけ置いてけぼりじゃない」
「ティアは女の子なんだから、小さくていいんだよ。可愛いから」
レイは基本的に甘い。私は家族枠だから気にしない。
レイと結婚しない限り期限は必ず来る。そのときまではずっと一緒にいたい。
シリアスそうに言っているが、貴族社会から離れたい私は万々歳なのである。そもそもの目標が、平凡に生きていきたい!だから別に貴族社会で生きていかなくてもいいのだ!
平民になってもいいレベルである。家族やレイ達と会えなくなるのは寂しいからそこは考えないといけないけど。
私が貴族社会に馴染めるとも思っていなかったし、王子と仲良くしている時点でお察し…である!
めんどくさいことになってきます。




