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転生したけど好みは変わらん!  作者: あやとり
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4.鬼ごっこ

 コールド家は武官を多く輩出する家門だけあって、私兵を育てて私兵団をつくっている。

私個人にも護衛がいる。

エリック、19歳、明るい茶髪にグリーンの瞳とても目に優しい色彩のイケメンだ。エリックは父が街で拾ってきた子で当時14歳だった。親は無く行き倒れかかっていたところに父が出くわし見捨てられなかったらしく、連れ帰ってきた。そんなエリックを父は鍛えた。エリックはメキメキ腕をあげ、私の護衛になったのだ。

「お嬢、今日は何をします?」

「みんなとおにごっこをします」


エリックに抱っこしてもらって移動する。鍛えられたイケメンによる抱っこ最高である。

私兵団のみんなのところへ行く。お兄様たちが私兵団で鍛えているので私もよく遊びと見学に行くのだ。

「ティア、今日はどうしたんだい?」

お兄様たちが寄ってきた。団員達も休憩である。

「きょうはおにごっこをしようとおもって」

「おにごっこって何だい?」

「おにごっこはまずおにをきめて、おにいがいのひとはにげます。おにはにげたひとをおいかけて、たっちしたらそのひともおにになるの。それをつづけてにげきったひとのかちだよ」

「楽しそうだね。そんな遊び何でティアは知ってるの?」

この世界に鬼ごっこは無い。そもそも鬼の概念がないが、ニュアンスでわかったみたいだ。

「ゆめであそんだの」

と異世界転生した人の言い訳あるあるの『夢』でごまかす。


10人ぐらい団員さんに交じってもらって鬼ごっこだ!!

「てぃあとえりっくとあいすにーさまがおにね!」

「僕はいいけどティアもかい?」

「てぃあはえりっくとせっとだからだいじょうぶよ」

「わかった。制限時間は15分だ。範囲も決めよう」

団員さんの邪魔にならないように。小さめの範囲で開始だ。


「すたーと!にげてー!10びょうしたらおいかけるねー」

5分後

アレク兄さまが捕まった。まぁ一番小さいからね。

8分後

アイス兄さまとエリックが団員を捕まえた。あと3人だ。アイス兄さまは足が速いのである!

意外とねばっているのがライ兄さまだ

10分後

私の出番だ!

「いたーい」

全速力で追いかけてこける。計算しなくても3歳の足が全力出したら転ぶよね。

転ぶと

「ティア!!!大丈夫!?」

と現れるのがシスコン兄である。

「らいにー、つかまえたー」

「ティアよくやった!!」

「くそー!ティアに騙された!!」

兄弟で遊んでいる間にエリックが残りの人を捕まえた。

「おにのかちー!あいすにーさまとえりっくにはおやつあーんのけんりをぷれぜんとします!」

そう。こんな景品に我が兄も団員も釣られるのである。ティアはアイドルだから。


「疲れたー!!」

「お嬢、この遊び結構鍛えられますね」

「訓練に取り入れてもよさそうだ」

団長が

「そんなにハードなのか?」

「やればわかります」

と団員たちがざわざわしだし、全員参加の鬼ごっこが始まった。

もちろん勝利者にはティアのあーんの権利であるが、皆真剣そのものだ。最初は遊びのようにしていても、しているうちに本気になってくるのが鬼ごっこだ。

こうして、我が私兵団の訓練メニューに鬼ごっこが追加されることになったのである。人数が多いので、鬼は赤のタスキを着けるというルールを作った。なお、タスキはうちのお針子さんの手作りにする予定である。


と、私は結構お転婆だ。ゆえに、ズボンを作ってもらいたいのである。今はお母様に内緒でアレク兄さまのおさがりをこっそり用意してもらっている。

鬼ごっこって、きっと地方や学校でルールが違いますよね?ティアの夢はこのルールだったと思ってください。

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