35.鍛える
実は私、領地に来ても変わらずエリックと特訓している。小さい体だから、もう教えてもらえる技がないのだが。
それを見ていたレイも
「ぼくも」
と言って、ロイドと特訓し始めたのである。
王族だからね。レイも教わっておいて損は無いわけで、誰の反対も無く(親の目も無いしね)始めたのだ。
そこに入ってきたのがお祖父様である。
実はお祖父様も騎士団長を務めていたことがあるらしく、強いのだ。今なお鍛えられている筋肉は衰えていない。
「ティア、護身術を習ってるのか?」
「そうなの!いざというときはやっつけるの!」
とかくかくしかじかエリックが説明している。
なお、陛下をやっつけたくだりでは大笑いしていた。
「どれ、私が稽古をつけてやろう」
とお祖父様がすすんで講師を引き受けてくれた。
「ティアは3歳の割に足腰が鍛えられているな!」
「おにいさまたちと、しへいだんのみんなとあそんでるからね」
「お嬢は、それはそれはお転婆なんですよ」
「エリックは手を焼いてるみたいだな」
と笑っている。
それから、体幹を鍛えたり小さいナイフを投げる練習をしたり家ではやらせてもらえないことを教えてもらえた。
「メリッサとキースとリアーナに怒られるから内緒だぞ」
絶対怒られると思う。護身術だけって言われてたし。
本当は体術もやりたいのだ。いざというとき武器がなくても戦えるから。
「はい。おじいさま。またおしえてくれる?」
「来年またおいで。今度はもっと大きくなってるからもっと違うことができるぞ。私が王都に行くのもいいな。孫たちに会えるしな」
「ありがとう。おじいさま!!だいすき」
「ティアは可愛いなあ!」
お祖父様さまさまである。エリックも一緒に秘密を抱えたからには、王都に帰っても練習に付き合ってもらう予定だ。
「おじいさま、じょうばもおしえて?」
「じゃあ、ポニーに乗ってみるか?」
「うん!」
うん。何というか結果から言うと無理だった。体が小さすぎて鞍も合わなければ、跨ぐのもギリギリでどうにもならなかった。残念。
5歳ぐらいになれば大丈夫かな?
3歳、できないこと多すぎる。やりたいこともっとあるけど、3歳がいろんな知識持ってたらおかしいでしょ?10歳ぐらいなら理解できててもおかしくないけど、3歳で色んな事理解してたら怖いよね。
もう少し我慢だな。




