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転生したけど好みは変わらん!  作者: あやとり
31/96

31.街へ

 今日は街へ行く。特に何が欲しいとかないので、ブラブラして色々見る予定である。


街へ行くと、まず美味しい匂いがしてきた。

食べ歩き開始である!

美味しそうな塊肉の串焼きがある。食欲をそそる匂いだ。

お祖父様に買ってもらって食べてみる。

「おいしい!」

炭火焼きっぽいスモーキーさで、味は焼鳥とバーベキューソースを足して2で割ったような感じだ。めちゃくちゃ好きな味!

「れいもあーん」

「あーん。…おいひい」

もぐもぐ

「おいしいねー」

「おじいさま、これすごいおいしい!もってかえりたい!」

「ティアはこれが気に入ったか。なら、帰りに買って帰ろう!ティア、これは魔物肉なんだよ。」

「まもの?」

魔物がいるの?この世界魔物いるんだ。

「セイクレッド辺境伯領にしか出ないんだがな」

「れおおじさまのところ!」

「ティア、セイクレッド辺境伯と知り合いなのか?」

「うん!おうきゅうであったの。れおおじさまだいすき」

「レオナルドに懐くとはめずらしいな」

「れおおじさまやさしいよ」

「ティアとは相性が合ったか。そのセイクレッド辺境伯領にだけ出る魔物の肉なんだよ」

「まものおいしいんだね」

臭みもないし、歯ごたえもあって固くなく本当においしいのだ。

「ティアは魔物肉いやじゃないのか?」

「なんで?おいしいよ?ね。れい」

「おいしいね」

レイは好き嫌いもなく、素直で本当にいい子なのである。


おいしい。おいしい。言ってたら、そのお店は大盛況となった!

「だいにんきだねぇ」

「お嬢様ありがとうございます!お嬢様のおかげで大盛況です!」

店主が言う。何でも今まで全然売れなかったのだとか。

魔物肉は気持ち悪くて食べられないと避けられていたのだ。お祖父様も経営許可を出したものの売れず、悩んでいたらしい。

「だってほんとうにおいしいよ?もってかえるんだもん」

「ありがとうございます!」

領主御一行様が言うなら間違いない!と信用してもらえたらしい。実はここには王子殿下もいるのだが。

「にんきになったら、かえなくなっちゃうねー」

「お嬢様は最優先にさせてもらいますよ!」

「ありがとうー!またくるねー!」


「れい。なにかほしいものとかある?」

「ちちうえとははうえとあにうえになにかかってかえりたい」

お土産かぁ。何がいいだろう?

「なにがいいかなぁ?」

「殿下、まだまだ帰るまでに時間があるから考えたらいいですよ」

「はーい」


それからも色んなお店を見ていく。

コールド領は割と栄えていて、すぐに何でも手に入りそうな感じだ。お祖父様経営上手なんだなー。


またいい匂いがする。

あ!ゲソだ!ゲソ焼き!

いい匂いー!香ばしい匂いだけど、醤油って存在するのかな?

「おじいさま、これたべたい」

買ってもらって食べてみる。

「おいしいー!これもおいしい!」

醤油に近い何かだ。おいしい!

「れいもたべる?」

「たべる!あーん」

あーんして待ってる。可愛い。

「はい」

「おいしいー!」

「おいしいね!」

「ティア、これも魔物だぞ。怖くないのか?この見た目」

「これもまもの?怖くないよ。いいにおいだもん」

また一気にお客さんが増える。

「おきゃくさんふえてよかったねー」

「ティアは幸運の女神だな」

客寄せパンダの間違いである。

「あー。きょうもたのしかった」


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