3.控えめに言って天使
3歳にもなると手足の感覚が随分今までと違って、やっと自由に動き回れる感じだ。
そうそう、私の容姿はお父様そっくりのプラチナシルバーの髪にブルートルマリンのようなブルーの瞳の美幼女である!!ドヤァ!!!
鏡を見たときはまぁ驚いた!可愛いだろうとは思っていたが、想像より可愛かった。
前世の黒目黒髪が普通だった世界観からすればもう控えめに言って天使である。
真っ白な肌にややふわっとしたシルバーの髪、大きなブルーの瞳。
こちらの世界での美醜の概念はわからないが、私の感覚では最高だ。
髪質以外そっくりのお父様は私のことを溺愛している。
そう。私の顔立ちはお父様にそっくりなのである。幼児だから大きい目だがきっと父に似てクール系の顔立ちになると思う。
お母様は可愛らしい顔立ちをしている。私は色彩が冷たい感じだからそちらに似た方が良かったような気もする。
お母様は初めての女の子にお洋服をたくさん用意していて、だいたいがロリータもびっくりのフリフリである。それはもうフリッフリだ。色もピンクやら水色やら黄色やらやたらパステルカラーのお子様らしい感じだ。
「ティアは可愛いから、何でも似合うわね~。お人形さんみたい」
と親ばかが爆発しているし
小さいころしか着れないだろうということで、私も甘んじて受け入れている。きっと顔立ち的にフリフリは似合わなくなるしね。これはこれで可愛いんだよ?前世でも着たことなかったしね。
でも動きにくいことこの上ないのである。
「おかあさま、ふりふりじゃないのもてぃあにあうとおもうよ?」
と小首を傾げてアピールだ。
「そうね。ティアは何着てもかわいいわよね~」
「んね~」
と、シンプルなワンピースも作ってもらっている。
既製品じゃないのよ。オーダーだよ?異世界あるあるだわ~。お金持ちあるあるだわ~。と思いながら作ってもらっている。
正直すぐ大きくなるしそんな大量の服いらないし、何なら既製品でもいいと思っているがお母様が生きがいにしているしお金を使うのも上位貴族の役目なので諦めている。でもズボンも作ってもらおうと思っている。女の子用のズボンはこの世界にはもちろん無い。だがしかし、私には必要なのだ。
というのも