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転生したけど好みは変わらん!  作者: あやとり
18/96

18.不敬なのでは

 お父様に抱っこされて、犯行現場へ向かう。騎士何人かも付いてきてくれている。

「このへんだよー」

「どこだ?」


ラフな格好のイケオジがいる。金髪碧眼だ。

素敵なおじ様だ。


「「陛下?」」


ん?今なんと?へいか?

陛下?

えー!!!もしや、とんでもないことをしたのでは?

皆慌てて礼をとる。

私も抱かれてはいるが、騎士の礼をする。お母様と練習したのだ。


「よいよい、楽にせよ」


「そこの小さい子に見事に1本取られてましたよ」

「セイクレッド辺境伯?」


辺境伯?また新しいイケオジが出てきた!金髪に、ゴールドの瞳だ。

素敵!!

好みのおじ様が出てきた!お父様より10歳ぐらい年上かな?お父様と同じぐらい好みだ!


「一体何があったのかわかりますか?娘が変な人に襲われたと逃げてきたのです」


「その子が回廊を歩いていたら、後ろから気配を消した陛下が驚かそうとしたのです」

「いやー。ちょっと驚かした後、抱っこでキースの元へ行こうと思ってな」

「陛下は私の娘だと知っていたのですか?」

「有名だぞ。見たことは無かったが今日は一段と噂になっておったからな」

「「「噂」」」

「それで見に来たんですか?上着を脱いで」

「上着着てたら目立つだろう」

「だから娘も勘違いしたのではありませんか!それでその後は何があったのです?ティアはやっつけたと言っていたのですが」

「「やっつけた」」

「はははははは!!!確かに。肩を掴まれそうになった瞬間その子は低い姿勢から踏み込み、陛下の懐へ頭突きをお見舞いしていた」

「何かが突撃してきたと思ったら頭突きだったか!その瞬間に逃げられたのだ」

「お見事でした。コールド家ではご令嬢も鍛えているので?」

まずい。

「ティーアー?」

お父様からの低い声が聞こえた。

「ごめんなさい。だっておどろいたんだもん」

うるうる。

「はあ。まあ陛下も悪いし怒ってないから良しとしよう。これからはちゃんと相手を見なさい」

良しとするんだ。陛下なのに。不敬では?

相手を見てもほぼ知らない人なのだが…

「とりあえず、場所を移すか」


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