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転生したけど好みは変わらん!  作者: あやとり
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11.ティアの好み

やっとタイトルの話まできました~。ヒーローはいつでてくるんでしょうか。

 一家団らん中に、お母様が突然

「ティアはお転婆だけど可愛いし、頭もいいから色んな人に狙われないかしら?」

大層な親ばかである。

「うちは恋愛至上主義だ。例え王族に狙われても断るから安心しなさい。ティア、無理に結婚しなくていいからね。お嫁に行かずにずっとうちでいていいんだよ」

お父様。それはフラグでは?


我が家は恋愛至上主義である。これは代々そうで、国も認めているらしく(昔武力で脅したとか何とか)ご令嬢あるあるの政略結婚とかしなくて良いらしい。

ただ私は愛し愛されたいとかは特に思っていない。政略結婚だとしても互いに思い合って穏やかな家庭を築けたらいいなぐらいのものである。家族愛があれば良いなと思ってる。

なので将来まあ結婚しても大丈夫そうなお相手を探して仲良くすることが理想である。


とはいえ、好みはある。私は前世からイケオジ

(イケオジになるのか?自分が結婚できる年齢になった時に10歳以上年上)

が好きだ。この世界ではオジになると思う。

顔はそりゃかっこよければそれに越したことはないとは思うが、だいぶと年上がいい。


今はまだ3歳だからね。そんなのまだ考えなくて良し!


「てぃあ、おとうさまがいちばんすき!」

「まあ!」

「ティアー!!!!!!そうだな!ずっとうちにいような!!」

お父様デレデレである。

という毎度おなじみのやり取りを喋れるようになってからずっと繰り返している。

今はお父様が一番好みである。

お父様のクールでちょっと威圧感のある顔も、背が高くていい感じのムキムキな体型も好みだ。

ゴリマッチョ未満細マッチョ以上である。


「「「兄様は?」」」

「おにいさまもすき」

にっこりと笑っておく。でも本当にお兄様達も大好きだ。

そうすると、ぎゅうぎゅうと抱きしめられる。ここまでがワンセットだ。


お父様が大好きな私はお父様が家にいる時は邪魔にならない程度にくっついている。

お父様も家での仕事をしていても近づけばお膝に抱っこしてくれる。

お膝に乗りながら、書類作業を見る。領地の報告書のようだ。

ん?計算がおかしい。首を捻りながら見ていると

「ティア、どうした?」

計算がおかしいのは言ってもいいのだろうか。しかし私は3歳児、まだ大した勉強はしていない。

指摘したらおかしいよなぁ〜

と思っていたらお父様が気付いた。よかった。間違ってたら誰かが損しちゃうもんね。

にこにこしながらお父様を見ていると頭を撫でられた。

ぎゅっと抱きつく。お父様大好き。

こうしていつも引っ付いている。引っ付いているとお父様と離れるときが寂しくなる。

たまに3歳の体に意識が引っ張られるのだ。


本当は仕事の日も一緒に行きたい。今までは我慢していたの。

朝はお母様と一緒にお父様を玄関で見送る。

「行ってくる」

「いってらっしゃい」

「ティア行ってくるな」

と抱っこしてくれる。

「てぃあもいく!おとうさまといっしょ!!」

しがみついてみる。

「ティア、お父様はお仕事だからいい子にお留守番しましょうね」

「いや!てぃあもいくー!」

ゴネてみる。目に涙を浮かべてお父様を見上げる。

「仕方ない、ティアも行くか」

「いくー」

にっこり笑う。泣き落とし成功である。

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