1.これが噂の
脳が疲れた時に何も考えなくても読めるものを目指しています。
私の名前はティアナ=コールド。
コールド侯爵家の長女である。
私には生まれた時から、ざっくり前世の記憶があった。日本人で平凡に過ごした記憶だ。
つまり、子供ではあるけど色んなことが理解できているのである。
ただ、生まれたときは大混乱だった。
だって体は動かしにくいし、「あー」とか「うー」とかしか喋れない。目を開いたら見たことのない色彩の美形がいた。
うん。よくある異世界系だ。そのあたりのラノベや漫画をよく読んでいたのですぐ理解した。
プラチナシルバーの髪にブルートルマリンのようなブルーの瞳のお兄さん(ちなみに超イケメンである)が
「君の名前はティアナだよ」
プラチナブロンドにローズクォーツのようなピンクの瞳のお姉さん(こちらも美女である)が
「ティアね!!かわいいわ」
きっと父と母だろうとすぐ理解できた。ふむ。どちらに似ても美人に違いない!!と思ったものである。
父は抱っこしながら、「ティア、お父様ですよ~」とデレデレだ。私も前世からイケメンは大好きなので嬉しくなる。
「きゃっきゃ」(どうしても赤ちゃんの動きにはなるのだが)
喜ぶと父も母も大喜びで可愛いがとまらなくなっている。
そこへ小さな足音が駆けてきた。小さな男の子3人だ。こちらも天使のようなお子様である。
大きい子はサラサラのプラチナブロンドにローズクォーツの瞳(母の色彩)の綺麗な男の子。
中くらいの子はやや癖のあるふわふわのプラチナブロンドにブルートルマリンの瞳(母の髪に父の瞳)の可愛い感じだ。
一番小さい子はサラサラのプラチナシルバーにローズクォーツの瞳(父の髪に母の瞳)だ。
私は何色かな?
「ティアナ、妹だ。大事にするんだよ」
「「うわぁ。かわいい」」
「ぼくはアロイス。お兄様だよ~」
「ぼくはライナス」
「アレックス」
手を伸ばしてきたので指をぎゅっと握る。
「「「かわいい~」」」
とこれまた大喜びだ。私も嬉しいからずっと「きゃっきゃ」である。美しいものを見るのは最高だ。
そう。私は美しいものは何でも好きだ。男も女も関係なく何だって美しいものも可愛いものも好きだった。
つまり今現在私の目はとても癒されている。慣れない色彩でキラキラしいので目が潰れそうではあるが。
前世の記憶があるので特に泣くこともないし、ぐずったりもしない。お腹が空いてる時と排泄の時は別ね。
とこんな感じであまり手はかからない赤ちゃんだったと思う。
初めての作品で、お豆腐メンタルなので温かい目で見ていただけると幸いです。誤字脱字も多いかと思いますがよろしくお願いします。




