王都出発準備 1
今回は王都へ出発する準備をする初期段階です。
「長話すいません義兄さん(汗)コハクさん、リースさん来て早々ですけど一度バンドーラに向かいます!その帰りに冒険者ギルドによってパーティ申請を済ませましょう!」
フローラ「あなた!ケンジ様が焦ってるじゃない!朝からそこまで焦る必要はないでしょ?それに私やゼーナもまだ出かける準備が終わってないのよ?(冷怒)」
ハッシュバルト「おおう!?フローラすまない……ケンジ君もすまんな……私も何かと忙しくてな…そうだ!セバス!確か馬車一台は余裕ができていたよな?」
セバス「はい、一台は荷物、食材専用にしていて食材は全ておろしてありますので余裕が御座います。」
ハッシュバルト「では先に乗せれる荷物と先に帰れる人間だけ乗り、先に帰ろうではないか、フローラもそれなら大丈夫であろう?ああ…それと、食材はケンジ君に全て渡してやってくれ」
フローラ「そうね私は、そこまで急ぐ予定は無いからそれで大丈夫よ」
セバス「わかりました。他の者達にもそう伝え、段取りと指揮をして参ります。」
ハッシュバルト「頼んだぞ」
フローラ「それじゃそうと決まれば…ゼーナ!私達も準備をして来るわよ!コハクちゃんとリースちゃんは、ここで待っててね?すぐに準備して来るから」
ゼーナ「わかったわお姉ちゃん」
コハク・リース「お気遣いありがとうございます。急がなくて大丈夫ですよ?」話には聞いていたけど本当にバンドーラ公爵夫妻がいるとは、私達もあの高倍率の中から選ばれたんだから、頑張らないと!
「俺もそこまで準備に時間はかからないから、出かける前に2人の部屋だけ先に決めようか。家の設備やら使い方の説明は帰ってからだね」
コハク・リース「わかりました!ケンジ様!」
とは言ったものの、その前に2人が来る前にどう言う説明を受けたか聞かないとね、変な予感がするし
「2人は、ここに来る前にラグナ様とメイナ様から、どう言う説明を受けたの?」
コハク「えと…あの〜ラグナ様からは、護衛の話も聞きましたが、側室でもいいから結婚しろと……(照)」
リース「私も同じ様な内容でしたね、小耳に挟んだんですけど、ケンジ様って若返ってらっしゃるんですよね?元はおいくつなんですか?」
コハク「それは私も気になります!」
「はぁ〜やっぱりか、そんな気がしたんだ2階にしようと思ったけど、3階だね。そうだよ…ラグナ様とメイナ様も余計な事を…隠すことでも無いから話すけど基本は他言無用だよ?信じてもらえないだろうし、元の年齢は45歳のおじさんだよ。」
コハク・リース「わかりました!」キャー♡♡落ち着いていて、しっかり物を言われる方だなと思ったら、かなり年上の方だったのね♪アイシャ様・ラグナ様・メイナ様が気にいるのも納得です♪カッコ良すぎる♡♡
「それじゃ早速3階に移動して空いてる部屋を見て、部屋を決めようか?」なんかゾワってしたな?
〜〜〜バンドーラ公爵夫妻部屋〜〜〜
ゼーナ「なんか嫌な予感が」
フローラ「大丈夫よ!妻なんだから余裕を持ちなさい?」
〜〜〜3階リビングダイニング〜〜〜
「空き部屋は3部屋あるから確認して、気に入った部屋を選んでね、選んでからここを変えて欲しいとかあったら言ってねリフォームするから」
コハク・リース「全部見てから2人で話して決めますね!」
コハク「全部の部屋とも広さは同じね、後はケンジ様の部屋から近い部屋はと……」
リース「考えることは同じですね、コハクから先に選んでいいですよ私は残った部屋で選びますから。」
コハク「優しいわねリースそれじゃあ私はこの部屋で」
やっぱりケンジ様の真向かいの部屋を選びましたか。私はこっちの部屋にしますか。
リース「私はこちらの部屋でお願いします。」
ゼーナ様の真向かいの部屋ですって?何を考えてるのかしら?
「わかったよ、まだ、呼びに来ないし必要のない荷物は置いていっていいよ。後、冒険に出るわけじゃないから着替えていいよ。」
コハク・リース「ありがとうございます。お言葉に甘えて着替えますね。」
コハク・リース「戻りました。」凄い部屋ね…持っていた服や装備品を置いてもまだまだ余裕があるなんて
メイド「ケンジ様!出発の用意整いました。奥様、ゼーナ様他一同、1階でお待ちしております。」
「わかったよ、2人も出てきたし行こうか」
コハク・リース・メイド「はい!」
〜〜〜1階玄関〜〜〜
「ゼーナ見違えたよ。髪型も似合ってる!義姉さんも凄い綺麗ですよ!」
ゼーナ「そんな♡お姉ちゃんとメイドさんのおかげです♡」
フローラ「あら♡あの人にも見習って欲しいわね!ヒートアップしないでよ?出発するんだから!」
ゼーナ・ケンジ「大丈夫ですよ!?」
フローラ「ふふ♪わかったわかった冗談よ?それじゃ馬車に乗っていきましょ!あの人も待ってるから」
一同「はい!」
〜〜〜移動中馬車内〜〜〜
ゼーナ「2人共これからよろしくね正妻の座は譲らないけど」
コハク「よろしくお願いします!私も頑張りますよ!やるからには!」
リース「よろしくお願いします。私は別に拘りませんよ?夫を支えるのが妻の役目ですから、あっ!ケンジ様紅茶はいかがですか?入れたばかりの物がありますので」
フローラ「ゼーナ、コハク?リースちゃんを見習いなさい!妻たる者は如何なる時も夫をたてて気遣うものよ?」
ゼーナ・コハク「ぐぬぬ!」
「ありがとう貰うよ」ははは、優しく見守るのも夫の務めかな?
〜〜〜バンドーラ公爵屋敷執務室前〜〜〜
コンコン
セバス「失礼します。旦那様、皆様がいらっしゃいました。大丈夫でしょうか?」
ハッシュバルト「大丈夫だ」
セバス「皆様どうぞお入りください。私は紅茶の用意をしてきます。」
フローラ「セバス大丈夫よ、紹介状を受け取ったら冒険者ギルドに向かうから」
セバス「そうで御座いましたか!それでは私は別室で待機してますので何かございましたらお呼びください。」
フローラ「それじゃ入るわよ!あなた!」
ハッシュバルト「ようやく来たか、紹介状はもう出来上がってるよ。これからどうするんだい?」
「ありがとうございます。これから冒険者ギルドに行って、今日来た2人を俺のパーティに加入してもらってから家に戻ります。2人に家の設備の説明をしたいので、王都に向かう本格的な準備は明日からですね。」
ハッシュバルト「そうか、一緒に行ってやりたいが簡単に街を開けるわけにはいかんからな、行く日にちが決まったら教えてくれ、見送ろう。」
「義兄さん、気持ちだけで大丈夫です。挨拶に行くだけですよ?それに同行するメンバーも俺を除いてランクA2人にランクS1人の豪華メンバーですよ!」
フローラ「あなたも心配性ね、ケンジ様だって今は20歳だけど、中身は45歳で、本来は私達より年上なのよ?それに引退してるとはいえ模擬戦で元ランクAを相当手を抜いても一撃で気絶させたのよ!心配するだけ損よ?」
ハッシュバルト「そうだったな、むしろ失礼だったなすまん」
「いえいえ」
フローラ「急がなくでも大丈夫とは言え、予定がないわけじゃないのよ?そろそろ向かいたいんだけど?後、人数も多いから馬車を使ってもいいかしら?」
ハッシュバルト「構わんよ、ギルドに着いて他に使う用がないなら御者に屋敷に戻る様に言ってくれれば問題ない」
フローラ「ありがとう♪あなた♡それじゃみんな向かいましょ!」
〜〜〜冒険者ギルド受付〜〜〜
ネルシュ「みな…ギルドマスター!?それに王都が活動拠点のはずの"狩人"の異名を持つランクA冒険者のコハク様に"全魔導の鉄槌"の異名を持つランクA冒険者のリース様まで!?一体何が?」
「ネルシュさん声が大きいですよ。大事にはしたくないんで、訳あって2人は俺のパーティに所属することになったんで申請しに来たんです。」
ネルシュ「2人の事は分かりましたがギルドマスターとは?」
フローラ「ネルシュ詮索しない方がいいこともあるのよ?」
ネルシュ「は…はい……とりあえずお二人のパーティ申請ですねこちら用紙になります。」
コハク・リース「ありがとうございます。」こ…怖い
ネルシュ「追加記入をするので皆さんの冒険者カードの提出をお願いします。」
一同「お願いします」
ネルシュ「終わりましたので、お返しします。他に用件はございますか?」
「王都に行く用事ができたんで出発はまだ決まってませんが数日後には出ますんで報告します。」
ネルシュ「報告ありがとう御座います。お戻りなられるのでしょうか?」
「戻ってきますが、はっきりとは言えませんね速くて出発した日から7日後になると思います。」
ネルシュ「そうですよねここから王都まで馬車で3日かかりますからね、無事のお戻りを願ってます。」
フローラ「予定は全部終わりね、近いとは言え気をつけて帰るのよ!」
一同「はい!」
〜〜〜帰り道〜〜〜
ゼーナ「旦那様!2人には私から説明したから家に戻ったら王都に向かう打ち合わせをしませんか?どう行くかまだ決めてませんし」
「ゼーナありがとう!そうだね移動手段は俺自身はもう決めてるんだけど皆が初体験の乗り物だから一旦家に戻って軽くなってみようか移動速度皆が体験した事がない様な速度だよ」
ゼーナ・コハク・リース「ドキドキします」
最後までお読みいただきありがとうございます!
次回は王都出発準備 2になります。移動手段に車を使ったり、ケンジの装備品を作る話になります。