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光のベールに包まれて  作者: 瀬廣 真
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3.自己紹介

まだ大きな波もなく

ゆったり進みます。

落ち着いたので詳しい説明をお願いしたい事を伝えると

病み上がりなので今日はこのままゆっくり過ごし明日説明をしてもらう事になった。


その日の夕食も胃に負担にならないような献立で凄く助かった。

夜のお風呂も、またマーサさんが手伝ってくれて恥ずかしい思いはしたものの…香りの良い香油を塗ってくれたおかげで慣れない部屋で落ち着かない中でもリラックスして眠りにつけた。


朝、目が覚めると…すでにマーサさんが控えてくれていて

軽めの朝食を頂き身支度を整えて説明の時間まで、暫くソファで待っているとノック音が聞こえ、マーサさんが対応に出てくれる。


私の元に戻ってきたマーサさんはいつもの穏やかな声で


「第2王子、宰相様、騎士副団長様、神官長様が面会のお願いにいらっしゃいました。お通ししてよろしいでしょうか?」


「はい。お願いします。」


姿勢を直し立ち上がってお願いすると、マーサさんは入口に向かい来た方々を招き入れた。

入って来た方々がソファ近くまでやって全員礼の形を取る。


「異界の乙女である姫様の体調のご快復お喜び申し上げます。」


皆、礼の状態のまま動かないので…私の部屋ではないので申し訳なさがあるものの…ずっとこのままだと話が進まないと思ったので声を掛けた。


「ありがとうございます。おかけください。」


私と3人が席につき、1人は席の後ろに立つ形になった。


((マントを貸してくださったのは、第2王子様と副団長様でございます。))


私が座ると、後ろに控えてくれていたマーサさんが顔を近づけ、そっと小声で教えてくれた。

来た方々で顔を見合わせ順番に挨拶を始めた。


「召喚の儀でお会いしていますが、ご挨拶させて頂くのは初めてになります。この国の宰相をつとめております、ロードス・カーランドと申します。」


この国の宰相様は50代くらいだろうか

体格は普通で薄茶色の髪に白髪が混じる青い瞳の渋い方。


「初めまして、この国の第2王子でジーク・ヨハンネルと申します。この度はこの世界の勝手で召喚させて頂いた事申し訳ありませんでした。」


申し訳なさそうに謝ってくれた王子は

180センチ位の身長で、17~18歳位の綺麗なサラサラの銀髪に

優しそうな藍色の瞳をした王道の王子様という方


「初めてご挨拶申し上げます。私は女神ソフィア様に祈りを捧げております教会の神官長を務めておりますトマスと申します。」


神官長様は、白髪で白髭をたくわえたお爺様のような方。


「初めまして、ヨハンネル王国騎士団副団長を務めております

 テオドール・シラトと申します。」


ソファの後ろに控えていた副団長様は、190センチはあるだろうか

騎士の名の通りがっちりとした体格で固そうな黒い短髪で色気があるエメラルドの瞳の方だった。


全員の挨拶が終わると、一斉に私に視線が集まり

怖くなって腰が少し引けてしまったが、下腹に力を込めて姿勢を正し深呼吸する。


「初めまして、私は高木 澪。名前が澪と言います。

 まず第2王子様、副団長様、先日はマントを貸して頂きありがとうございました。取り乱しお礼も申し上げずにすいませんでした。」

 

二人を順番に見て、座りながら礼の形をとり話を続ける。


「まず詳しい話を伺う前にいくつか確認したい事があります。

 初めにマーサさんにも確認しましたが、この世界が私が生活していた世界とは違う世界で間違いありませんか?」


全員が静かに頷く。


「あなた方が意図的に、私をこの世界に呼んだという事で間違いないですか?」


さらに全員が静かに頷く。


「では、あちらの世界の私を攫って来たという事を認識されていますか?」


「なっ!攫ったなとど言葉が悪い、姫様は異界の乙女でしょう!」と神官長が戸惑うが他の3人は息を飲むだけだった。


「でわ、私を元の世界に返して頂けるのですか?言葉が悪いとおっしゃいますが要件が済んだ場合、同じ場所同じ時間に帰して頂けるのですか?」


神官長は口を噤んでしまった。期待していた、呼べたなら帰る方法も…もしかしたらあるかもしれないと…その期待が今潰され涙が滲む。膝に置いた手を握り締めて涙が零れないように耐える。


「私にも…心配してくれる家族がいて…生活があって…普通に過ごしていた所を、どんな理由があったにせよ…勝手に攫って、帰す事は出来ない…勝手に全てを奪われて…勝手に異界の乙女とか言われても知りません!何故?なぜ?私がそれを受け入れなければならないのですか?」


震える声で一気に思いを伝えれば、皆何かを言おうと口を開くが言葉にならず誰も何も言えず沈黙が流れた…


「ミオ様がお疲れの様ですので、今日はこの辺で…また後日にするのはいかがでしょうか?」


私の後ろに控えていたマーサがそっと声を掛ける。

そのマーサさんの優しさに、耐えてた涙が一粒零れた。



お読み下さり、ありがとうございます!

感想・評価頂けたら励みになるので、よろしくお願いします。

場所は、最新部分の本文・後書きの下にあります。

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