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光のベールに包まれて  作者: 瀬廣 真
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24.溢れる想い

評価・ブクマありがとうございます!

24話少し短めです。

向かったのは城下街で、久々の街にテンションも上がる。店を見て周り、その中の一つ少し古めの外観だけど…大事に大事に時間を過ごしてきた趣がある店で、黒曜石がぐるっと一周嵌っているブレスレットを見つけた。


それなりの太さがあり、一つ一つの石もしっかりしている。少し値はするけど…この世界に来てから頂いているお小遣いで買える値段だ。


「いらっしゃいませ。お気に召したでしょうか?」白髪交じりの老紳士が声を掛けてくれた。


「一点物になりますので、プレゼントには最適かと思われます」


「どれどれ…ほぅ~見る目あるじゃん、イイ魔石使ってる」テオが後押ししてくれたので迷わず購入した。


街では、前の魔獣が暴れた件と…浄化して歩いた事の他に、私が異界の乙女であると国から広く通達されていたので…街の人達に浄化のお礼や、森の浄化したおかげで流通が前よりも盛んになった事、森で色々採取出来るようになった事を口々にお礼を言われて照れ臭くなってしまった。


最後に到着したのは、前から通い続けている孤児院だった。


「子供達がさ、ミオが怪我したのを知ってずっと心配してたから」とテオが話している途中から「おねーちゃん!」「ミオ様っ!!」「怪我治ったの?!」と、子供達が集まってる。


「心配してくれて、ありがとう。ここまで歩いてこれる程元気になったよ、皆は元気だった?」


最近会った事、私の通達された話の事…様々な話を次々にしてくれ、まだ走ったり出来ないので子供達と沢山お話をして時間を過ごす。ある小さな子供が私の手を引き、孤児院裏の畑に連れてってくれた。


「僕たちがね、育てる係になった畑なの」と自慢げな顔で説明してくれる。


孤児院では自活の為に、畑で子供達でも作れる簡単な野菜を栽培していた。もしも、親がいたならば…まだまだ甘えたいだろう小さな手で、一生懸命畑の世話をしている姿を見ていると…愛おしい気持ちが溢れてくる。


私の乙女の力が、どんな事にどんな風に作用するか全く分からないけど…この子達の為にしてあげたい気持ちが溢れ自然と力を両手に集めていた。


私の両手から溢れ出るキラキラ光る粒子を見た子供達は、「わぁ…」「きれい~」と感嘆の声が上がり目を輝かせている。溢れる気持ちを光に乗せて大きく広げて畑を包むようにする。


「一生懸命育ててる畑が元気に育ちますようにってお祈りしておいたよ」


子供達と視線を合わせて微笑むと、子供達も歓声を上げて喜んでくれた。




その夜、眠る前に私はふと昼間の畑での事を思い出し、ジークに買ったブレスレットを箱から取り出した。今日子供達への自然に出た溢れそうな想い。


「沸き上がる気持ちを光の力に籠めると何か違うのかな…」


実験・検証するには難しいかなと思いつつも、気持ちの持ち様とも言うじゃないか。ジークへの溢れる想いを光に乗せてブレスレットに託してみようと決めた。


薄暗い部屋の中、自分のジークへの伝えられない想いを込めて…今後のジークの安全・健康を祈って…溢れる沢山の想いと共に激しく強い光がブレスレットに収まっていくが、目を閉じ祈るようにしていた私は知る由もなかった。



お読み下さり、ありがとうございます!

感想・評価頂けたら励みになるので

どうぞ、よろしくお願いします。

場所は、最新部分の本文・後書きの下にあります。


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