1.召喚
のんびり進みますので
よろしくお願いします。
少し広めの部屋の中、清く澄んだ小さな泉の中に祭壇が1つ。
その泉の祭壇を囲むように、白い衣装の5人が立つ
それを伺う様に部屋の隅には、4人の男性。
白い衣装の5人が両手を広げながら、何かを唱えている
どれくらい唱え続けているのか額には汗もみられる。
急に部屋の空気が一層澄んだ様な気配がした途端
小さな泉から光が溢れ出す。
泉を囲んだ男性達は、目を見開くが詠唱は辞めない
呼吸すらしてはいけない様に固唾をのむ他の男性達。
しばらく光った後、その光が祭壇に集まり始めると
徐々に、女性の姿を現した。
女性は16~17歳位だろうか、艶やかな黒髪に
きめの細かい象牙の肌、すらりと細い手足
女性特有の胸や臀部も豊な丸みをしている。
目の前で起きた奇跡から、はっとした一人の男性が
自分のマントを外し女性の傍にそっと寄りマントを掛けた。
まだ目を覚まさない女性の様子を伺いながら、
泉を囲んでいた男性達も部屋の隅へと控える。
女性の目がゆっくりと開いていく、黒曜石の様な潤んだ瞳を
キョロキョロと動かし周りの全てを確認している。
「っ!?」
すると急に起き上がり自分の身体を確認し
掛かっていたマントを胸前でぎゅっと握りしめる。
パニックになったのであろう
細い身体は震えて少しづつ後ずさる。
祭壇からずり落ちながら泉の隅まで、男たちと距離を取りながら…白い衣装を纏った長めの髭をたくわえた年配の男性が声をかけるも涙をいっぱい溜めて首を横に振るだけだ。
一人の男性が部屋の外に声をかける、しばらくすると母親位の歳の侍女服を着た優しそうな女性が部屋に入ってきた。
事情を聞いたであろう侍女が、焦らずゆっくりと女性に話かける。女性の表情がほっと緩んだ様にみえる。
侍女を呼んだであろう男性がマントを外し、女性が怯えない様に侍女にマントを手渡した。
再度、侍女に話掛けられた女性は…
視線を左右にやり周りを警戒しながら
一歩一歩ゆっくり侍女のそばに歩き出した。
そばに来た女性の肩にそっとマントを羽織らせて手を取る。
女性は張りつめていた緊張が解けたのか、侍女の手を取った瞬間に身体が崩れ落ち意識を失った。
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