13.お試し浄化
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初めて人の身体の瘴気を浄化する様になってから、協力してくれてる騎士様達の部屋に毎日通って試行錯誤を繰り返し…結果、完全に浄化出来る様になったのだ。
そうイメージが重要と言われていたので、最終的に元の世界の人体の構造とレントゲンをイメージする様にしたのだ。人体の構造をイメージする事によって、光の粒子レントゲンで蠢く瘴気の場所を確認し圧縮して小さくした所で、光で包み一番強い光を照射して消し去る。試した中でこれが一番効率が良かった。
それからは、勉強の空いた時間には騎士棟や魔術棟に行き…瘴気の影響を受けた人達の浄化をして、2日に1回は街の教会へ行き瘴気の影響で保護されている人達を身体の許す限り浄化して歩いた。
光の力も無限ではなく、使い過ぎると貧血の様な症状が出る事も分かった。
そのなかで次は渦の浄化になる訳だけど…いきなり深い瘴気の森だと不安があるので、王都から馬車で1時間ほどにある小さな渦がある森の浄化になったのである。街はずれの魔獣の時よりも、多く魔獣の危険がある為、第1騎士団とジーク・テオ・アルンと向かうことになった。
全員馬に乗れて、私だけ乗れないので一人の為に馬車を使うより相乗りさせてもらった方が効率が良いだろうと提案し、後で後悔する事となる。
初めの後悔は…道中相乗りの訳だけど、ジークが笑顔で私の脇を持ち馬の背に乗せると、その後ろに乗り…もの凄く不安定で自前の腹筋を総動員するも、普段から鍛えてない腹筋はすぐに用を足さなくなり、完全にジークに抱え込まれる様に凭れる事になる。密着する上に、時折ちゅっと音がするのを恥ずかしくて固まって移動するしかなかった。
そして後悔その2は…馬に乗り慣れていない人が1時間も馬に乗るとどうなるのか…。お尻が擦れて痛み、股関節も固まり一切動けなくなるという事。
森に入る前に昼食にしましょうと、少し開けた場所に横抱きで移動し…ジークの胡坐の上に横向きで座らされるという羞恥。次からは絶対に馬車を使おうと心に決めたのでした。
昼食を食べ、少し休憩をしてから森へ向かいます。騎士の方々に囲まれながらの移動で私の前にテオ・横にジーク・後ろにアルンが歩いています。
時折、魔獣が出て討伐しながら進むのですが…戦闘なんて日常ではなかった私にとって怖いものは怖くて、それでも浄化の為に騎士様達が戦ってくれているから何とか奮い立たせて森を進む。事前に渦の場所を把握していたので、時間も掛からずに到着し始めて渦と対面した。
直感で分かる、絶対に触れてはいけないもの。禍々しい黒で蠢いている様に見える。バレーボール位の大きさで、近づくだけで気持ちが悪い。どんどん血の気が引く私にジークが横で支える。
「ミオ、顔色が悪い大丈夫か?」
「凄く気持ち悪いけど、大丈夫。きっと渦の影響だと思う」
騎士の方々は、浄化の間魔獣が襲ってこないように周りを囲んで警戒してくれている。私は光の力が届くギリギリまで近づき、膝をついて粒子を出す。今回は人体ではないからレントゲンは必要ない。とにかく渦を光で包んで小さく圧縮していく。
やはり人体の小さな瘴気とは違って、中々圧縮されてくれない抵抗されてる様な感触がする。でも、これくらいの渦で泣き言を言ってる場合じゃない…これからもっと大きな渦を浄化して行かなければならないのだから。詳細なイメージと気持ち…強い気持ち…。眉間に皺を寄せながら集中し、身体にも自然と力が入る。光に包まれ徐々に小さくなる渦…最後に眩しすぎる一瞬の強い光。無事に浄化は完了出来た。
深く大きな息を吐き、ふらつく身体をジークの腕が支える。
渦を浄化する為の力はかなり必要だと言う事も今回で分かった。ズキズキと痛む頭と、貧血の様なふらつき一人では立っていられず、帰りはジークとテオに交代で抱えられ…帰りの馬でもジークにしっかり抱き込まれ途中から意識は無かった。
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