ドナルド家
【バスター・ドナルド】の母【ルージュ・ドナルド】が拐われて五年。【魔界】からは【デビルメイ(悪魔)】達が放たれ、地球は人類の必死な抵抗によりなんとか保っていた。必殺の剣【クラスアップル】を使いこなし、デビルメイに立ち向かう為【風の精霊シルフ】と契約し、侍の【風丸】と修行をしに山ごもり、【シドニー】へバスターが帰ってきた。
【バスター・ドナルド】の母【ルージュ・ドナルド】が拐われて五年。【魔界】からは【デビルメイ(悪魔)】達が放たれ、地球は人類の必死な抵抗によりなんとか保っていた。必殺の剣【クラスアップル】を使いこなし、デビルメイに立ち向かう為【風の精霊シルフ】と契約し、侍の【風丸】と修行をしに山ごもり、【シドニー】へバスターが帰ってきた。
「なんだここは!?」
そこは、山ごもりする前とは全く同じシドニーだった。それは父【タッチアップ】と【炎の精霊イフリート】、また風の精霊シルフと契約してるもう一人の日本人、力士【台風】がデビルメイをことごとく追い払ったからである。
「皆ー! 俺だー! バスターだ!」
わぁーっと、皆が集まる。「たくましくなったな」とか「久しぶり」とかまぁありふれた会話なので省略。
「潜伏してる【ヤビ】からはバスター、つまり【ウンディーネ】が山ごもりから帰ったとか」
「我々デビルメイ八王子も残るは四人、総攻撃を仕掛けるか?」
「待つんだよ。ミーは負けたけど、まだ戦えるよ!」
「黙れ! 歯医者の弁など聞く耳持たずだ」
「誤字だ」
「そんな誰しもわかる誤字はどうでもよい。作戦をたてねば……」
「人間どもはたかが知れてる問題はイフリート、炎の精霊は死を司る。【アイコン】のやつもイフリートにやられた」
「ならばイフリートを引き離すしかあるまい」
などと、魔界ではデビルメイ八王子の会議が開かれていた。
言ってなかったが、デビルメイは死なない。転生して、またデビルメイとして生きる。何故か?デビルメイの本来の役割は地獄の管理人だからだ。地獄に堕ちた人間を働かせ生活するのがデビルメイ本来の生き方、ゆえに、デビルメイが死んだりし、数が減ると地獄の人間による反乱が起こる可能性がある。では、今は?今の地獄はデビルメイが少ないのでは?その通り、しかし、束の間の休息で地獄にいる人間はニートしていた。
「……と、今見せたのが山ごもりの成果だ」
「すごい!」「ほう」
どうやらバスターは剣を極めたみたいだ。
「今や剣だけでも俺以上に強い」
と、風丸。それに加えバスターはウンディーネであり、まさに鬼に金棒。それでも、デビルメイ八王子とは互角くらいなのだ。
「よし、お母さんを取り戻すべく、うってでよう!」
「待て待て、デビルメイ八王子はまだ四人いるんだぞ!」
「じゃあお父さんはお母さんが心配じゃないの?」
「そりゃ心配だが……」
戸惑うタッチアップ。
「そもそも、どうやって魔界に行くつもりだ?」
イフリートがでしゃばる。
「イフリートさんの死の呪文で死んで、【天界】の【天神ランマン】様に地獄へ落としてもらう」
「よし、お母さんを取り戻すべく、うってでよう!」
「待て待て、デビルメイ八王子はまだ四人いるんだぞ!」
「じゃあお父さんはお母さんが心配じゃないの?」
「そりゃ心配だが……」
戸惑うタッチアップ。
「そもそも、どうやって魔界に行くつもりだ?」
イフリートがでしゃばる。
「イフリートさんの死の呪文で死んで、【天界】の【天神ランマン】様に地獄へ落としてもらう」