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詩よりも「つぶやき」

いのち

作者: 奥山まゆこ
掲載日:2018/05/30

もうすぐ三つになるきみは

大好きなトーマスを見にいくために

トイレの練習をしているんだって。


かしこくったって

おしめをした子は

連れていけませんと言われて。


きみは毎週末かぜをひく

こんこん、けんけんと泣きながら

はらはらはらはら生きている。


ばあばのからだに

かぜの菌がすみつくと

ばあばの細胞はしんで、もう生きない。


ばあばは逃げも隠れもできないので

そこにいる。


きみは

少しずついのちを食べる

わたしやばあばがいつか食べたように。


トイレを覚えたら

ばあばとトーマスを見にいこう。


ぱたぱた、ぱたぱたと

羽ばたいている小さなきみよ、

生まれ食い生きる肉のかたまりよ


あつく、甘く、とろけていくような

ひとかけの いのちになれ。






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