8話 夕べはお楽しみでしたね......
お久しぶりです。
1週間ぶりの投稿となります。
タイトルがいいものが思いつかず。思いのほか、時間がかかってしまいました。
~cat diary~は外伝とするため全体的に話数調整をしています。
それではスタートです。
「うん?.....ここは」
静かに呟きながら目を開けると、見慣れない天井とふわふわのベットの上になぜかいた。
「確か、昨日は転生してからピカードさんのご厚意で宿屋に入ってご飯を食べたあと、部屋に戻ったらそのまま倒れたのだっけ?」
「まあ疲れてたもんな、草原から歩いて、ピカードさん達と出会って....」
そんなことを思い返しているとドアが急に開いた。
「起きているみたいだな、昨日はよく寝れたか明人?」
「ピカードさん...おはようございます。おかげさまで快調ですよ。」
「それはよかった。今日はやることは色々あるからな~まずは朝飯に行くぞ!」
「すぐに着替えて向かいます。」
「うむ、では先に行ってるからな。」
ピカードさんとたわいもないお話を終えると急いで着替え、朝の食事へと向かっていった。
食堂につくと卵の焼ける香りと香草の香ばしい匂いが漂っていた。
「ゴーンさん。おはようございます。」
「おはよう!!顔色はいいみたいだからなよく寝れたみたいだな。」
「はい!とても寝心地がよかったです。ありがとうございました。」
「そうか、それはよかった。今朝飯を用意するからな待っとけ。」
「楽しみに待ってます。あれピカードさんとアインさん達は?」
「ピカードさんは仕事の用事を済ますと言っていたぞ。傭兵の二人はまだ寝てるけどな~そろそろ来るだろう。」
「なるほど~あっ!きましたね。」
噂をしているとアインとクロエの二人がタイミングよくこちらへ来た。
「おはよう!俺達の方が遅かったみたいだね。」
「いえいえ、そんなたまたまですよ。アインさん、クロエさんおはようございます。」
「おはよ~遅かったのは調子に乗って飲み過ぎただけよ、私は軽い二日酔いだわ~」
「今後は気を付けるよ、やり過ぎないようにね..」
「うん?」
「クロエはこのスープでも飲んどけ!」
「ありがとう。ゴーンさん」
「これが今日の朝食だ、しっかり食べてくれ。」
「「「いただきます。」」」
自分は何か疑問を感じたが気にしないように思いこみ、朝飯に食らいついた。
朝飯も食べ終わり食堂を出るとロビーでピカードさんが待っていた。
「3人共おはよう。よく寝れたみたいでなによりだ。クロエはお酒はほどほどにな」
「おはようございます。今後は気をつけます....」
「さて、アインとクロエはこの後は他の仕事へ行くのだったな、ここまでありがとう。」
「いえいえ、依頼人にここまでしてくださったので、こちらこそありがとうございます。」
「そうですよ、今後も何かありましたら私たちをご指名ください。」
「そうさせてもらおう。さて明人二人と別れたら職人ギルドへいくぞ。」
「はい、荷物持ってきますね。アインさん、クロエさん短い間でしたがありがとうございました。」
「おう、気にするな。採取依頼から護衛依頼まで傭兵は何でもさせてもらうからな、是非指名してくれ!」
「そうよ、頼ってくれていいんだから!費用はもちろんもらうけどね。」
「もちろん、是非指名しますね。」
「では明人ギルドへ行こうか。二人とも達者でな」
「ピカードさんもお元気で」
そう話すと二人と別れ自分は荷物を取りに部屋へ行き、ピカードと職人ギルドへ向かうのであった。
宿から離れて20分歩くこと、冒険者のような姿とひときわ目立つとても大きい建物が見えてきた。
「あの大きく目立つ建物こそ職人ギルドだ。」
「あれが職人ギルド...」
「そうだ。王都のギルドは一つの建物にすべての施設を入れているため、あれだけ大きいものとなっている。ちなみに地方では分けられている場所もあるから気をつけるといい。」
「なるほど~」
自分は建物の大きさに感動しながら話しているとギルドの入口へと付き、ピカードさんと中へと入る。
中へ入ると沢山の人とカウンターのテーブルがいくつもあり、ギルドの受付嬢と思われる方々が忙しく働いていた。
周りをうろうろと見ていると金髪の長い髪をした人間の女性が自分達へ向けて話しかけてきた。
「いらっしゃいませ、本日はどのような要件でいらしましたか?」
「うむ。わざわざ話しかけていただいてすまないな本日はこちらの青年をギルドへ登録をしに来たのだ。手続きを頼めるか?私は保証人だ。」
「はい、かしこまりました。希望な職や得意な技術など言える範囲で結構ですので教えていただけますか?」
受付嬢の笑顔が自分に向けられドキドキしながら自分も話す。
「自分は錬金術師です。スキルも錬金術や合成、鑑定があります。」
「かしこまりました。では錬金術のテストを行いますのでついてきてくださいますか?保証人の方はあちらのテーブルでお待ちいただけますか?」
「構わない、私は待っているとしよう。明人テストとはいえ気を負わないでいい簡単なものだからな。」
「分かりました。緊張しないようにいってきます。」
「ではあちらへ。」
誘導されながら向かうと薬の独特な匂いが緊張感と高揚感を掻き立てる。
案内先に着くとドアには研究室と書かれたプレートがぶら下がっていった。
お読みいただきありがとうございます。
次話ですが本編は出来上がっているため、タイトルが決まり次第予約投稿をかけます。
近日公開をお待ちください。