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悲恋哀歌

作者: さきと




歩幅を合わせて歩く

薄紅の花弁が舞う中

それだけでよかった

それだけで嬉しくて


今が続いたらいいな……

そう思っていたけど……


いつの間にか迷い込んだ

抜け出せない螺旋の迷路


ああ……


もう戻れなくて……




離さない 離したくない

いつまでも傍にいたいよ

貴方の笑顔を見ていたいのに

擦れ違い 触れられない

遠くなる指先が冷たいよ

こんなにも貴方が好きなのに


届かない貴方の姿に

心が泣いた




貴方と過ごした日々

それがただ愛しくて

貴方の温もりを今も

まだ探していたんだ


あの時間が続けばと……

そう思っていたけど……


それはもう過去の出来事

思い出の中へ溶けた想い


ああ……


もう届かなくて……




離さない 離したくない

貴方の腕で抱かれたいよ

優しく包んだあの夜のように

この声が 伝わらなくて

涙の海に沈んでしまうよ

こんなにも独りが哀しいのに


見えない貴方の姿は

あの日のまま




交わした約束の数だけ

絆は深く 忘れられなくて

最後の夜に告げた『終わり』は

今もまだ胸に残って


どこへ行けばいいのだろう?

何も解らないまま

ふと気がついたら

走り出していた



あの時間が続けばと……

そう思っていたけど……


それはもう過去の出来事

思い出の中へ溶けた想い


でも……


まだ間に合うのなら……




離さない 離したくない

貴方とずっといたいから

遠い背中へ手を伸ばし続けた

擦れ違い 繰り返しても

また出逢える事を願った

こんなにも貴方が好きだから


いつまでも 傍にいたい

輝いていた日々を想って

貴方の姿だけを探したんだよ

この夜の 遥か向こうで

いつか笑える事を信じた

この出逢いが過ちだとしても


大好きな貴方は今も

ずっと変わらないから





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