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プロローグ  作者: 陶器
1/1

始まりの世界

周り一面真っ白な世界。前も後も上下も左右も真っ白な世界。立っているのか浮いているのかもわからない。そんな空間に俺と「誰か」がポツンと存在していた。


「はじめまして。月読蒼真くん。」


「えっ?は、はじめまして。」


「君とお話してみたかったんだ。面白そうだし、それにね・・・」


「それに、何だよ?」


「いや、何でもないよ。」


「そうか、まあいいか。」


「ねぇ、突然で悪いんだけどさ・・・」


「な、なんだよ」


「君は、なぜ生きているんだい?」


「・・・え?」


「君は一体、何のために、誰のために、何がしたくて、生きているんだい?」

妙に安心する口調、そして声で聞いてくる。


「し、知らねぇよそんなの・・・」


「それって生きてるって言えるのかな?」


「な、なんでそんなこと言うんだよ・・・」


「それって死んでるのと変わらないじゃないかな?いや、それは『死』に対して失礼だね。」


「う、うるせぇな!なんだよ一体!!」


「ふふ、ごめんごめん、そう怒らないでよ。ね?」


「お前は一体誰なんだ?」

そう質問すると「誰か」は笑った。


「私が誰か?あはは、おもしろい質問をする

んだね、君は。」


「笑ってないで答えろ!!お前は一体何者なんだよ!!!」


「私のことを知りたいのならこれから頑張って生きていかないとね。私のことがわかる時が来るのを楽しみにしているよ。」


「そんなごちゃごちゃ言ってねぇで答えろよ!!!」


「あ、もうそろそろ時間みたいだね、残念。もう少しお話したかったのになぁ。」


そして真っ白な世界がいきなり輝きだした。それと同時に「誰か」の姿が薄れていく。

「な、なんだ!?おい待て!!」


「また今度お話しようね。楽しみにしてるよ」


「お、おい!」


 そして、「誰か」の姿が消えたと同時に真っ白な世界は崩れ落ちた。


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