プロローグ
本編のサイドストーリーです。
2013年、9月23日、曇り 午後6時27分
周りの建物はほとんど倒壊している。
おまけに夕食時で、ちょうどご飯を作ろうとしてしていた住宅街から火が燃え上がり煙が立ち込めており、人間の血生臭いにおいが漂っている。
そして暴れている、地球外生命体を見て頭に激しい痛みが襲ってきた。
地面にうずくまりながら2年前の空白の2ヶ月の間の記憶が走馬灯のようによみがえる。
全部・・・全部思い出した。
ウルフの群やゴブリンの群などの魔物がこっちに侵略してきた理由や原因を。
本来はそれを防ぐために俺が向こうに召還されたこと。
しかし、魔王討伐の護衛に裏切られ記憶を消されいつの間にか此方に戻どされたこと・・・
どうして、こうなった・・・
俺は一体何のために向こうに召還されて魔王を倒したんだよ・・・
アルサイドの人やベルセルクの人たちも殺され、犠牲を払いながらも魔王を倒したのに・・・エリスを殺されて・・・魔物たちの主導権を握られ・・・
「全部!!無意味じゃねえかあああ!!」
その自分を責めるような彼の叫び声は誰にも届くことはなく、あたり一杯に響いた。
彼はすぐに気持ちを切り替えこの世界を救うことを硬く心に誓った。
俺ただ一人で何ができるって?
できるさ、この両目さえあれば・・・この両目のことは向こうのやつらの中でエリスとリリス姫しか知らない。好都合だ・・・
そして、『とりあえず目の前のやつらの掃除からだな』・・・と心の中でつぶやいて俺はウルフの群れのほうへ歩み寄った。
そのことに気づいたのか群れのリーダー的なやつが俺を襲えと指示を出している。
そしてリーダー的なやつの口から炎の塊が吐かれた。
それとほぼ同時に手下の口からも同じものがでてくる。
数はおよそ二桁を越える程度で悪阻るるにたらない。
俺は2年前と同じように右目を閉じ、左目に魔力を籠める。
「無駄だ!!」
そうして、やつらの炎の塊を消し去った。
二年間のブランクがあったが問題なくこの目は機能した。おそらく右目も正常に作動すると思う。
その後、相手に捕らえられないような速さで回り込み手刀で体を引き裂く。
「怯えても助けは来ないぞ!!」
『俺に会ったことを地獄で後悔するんだな』と吐き捨て残りの人の体をバラバラに引き裂いた殺戮動物の息の根をすべて止めた。
とりあえず、この東京にいるやつらは今日中に片付けなければ・・・
それが終わるまで無事でいてくれよ・・・可憐!、暁!、・・・美希!・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
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とりあえず本編と同じプロローグですので読まなくても問題ありません。
あとこの話は本編がある程度進んだら更新します。
だって、この話の続き書いたら超ネタばれになりますから。