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 近くに飛び回っている眼球ロボットがあるけど、あれは何?でもそれはどうでもいいことで、重要なのはあの巨大な奴がフランドを踏み潰そうとしていることだ!

 グルサンと私は火魔法を使って巨大な火球を作り出し、超大型ロボットの足に向かって発射した。

 強力な火球が足に直撃し、爆発と黒煙が起きる。しかし効果はなく、足の装甲はほんの少し傷ついただけだ。


「えっ⁉嘘でしょ!こんなに硬いなんて……」


 まさか対魔法金属?私たちの魔法攻撃はまだ超大型ロボットの進行を止めることができなかった。

 仕方なく空間魔法を使うしかない!


「レイラだか!グルサン姫も無事でよかった」

「ふふん〜ちょっとしたトラブルに遭ったけど、無事に解決したわよ。それも天才魔導士レイラのおかげね」

「あはは〜そんなことないよ〜グルサンさんのお世辞だけだよ」


 フランドを現場から逃がしたけど、このままだと学校全体が完全に破壊されてしまう。

 黄金弓も私たちのところにやってきた。フランドは最初彼を見て驚いたが、すぐに私たち三人に安全な後方に移動するようにした。

 あれ?あのロボットの形はどこかで見たことがあるぞ?あっ!第六魔女の機械設計図に!


「フランド!あのロボットと似たような設計図を見たことがあるわ、弱点も同じはず」

「じゃあみんなと合流しよう」


 あの超大型ロボットには魔法なんて全く効かないし、下には大量の魔物と戦闘ロボットもいる。

 その後先生たちや先輩たちは魔物や戦闘ロボットと戦い続け、みんなの力を高める歌を歌っているのはフェリクス。でもフェリクスも長くは持たないだろうね。

 みんな頑張っているから私もがんばらなきゃ。


 頭の中の記憶を頼りにロボットの内部の大まかな情報を描き出して弱点を効果的に攻撃するしかないな。

 しかし私も確信がないけど、あの超大型ロボットが第六魔女が設計したものと全く同じかどうか。

 安全な後方で話し合った後、みんなはこの作戦に満足したようだ。

 そしてみんなはさっきの指示通りに行動を開始する。

 魔法装置原理を担当している先生は私たちの作戦を聞いてからとても役に立つものを私たちに渡してくれて、それは箱だ。

 箱を開けるとみんなはこっそり笑った、これは絶対に使えるわよ。


 私たちの学校を踏み荒らす超大型ロボットを見て、心の中では怒りが止まらない。

 ここで邪教徒を完全に止めなければならない。もう奴らに好き勝手にさせてはいけない。

 徐々に下の魔物や戦闘ロボットが減ってきた。


『わははは!これを食らえ』


 超大型ロボットの足から小さな金属弾丸が多数発射され、雨のように降り注ぐ。すぐに強力な火力で周囲を覆い、多くの生徒が吹き飛ばされ、先生たちは互いに援護しながら退却せざるを得ない。


『わはは、どうだ、破壊者の強さを。叫べ!虫けらども』

『レオンス、待て!何かが高速で近づいてくるぞ』

『ああ、破壊者の対魔法装甲は無敵だぜ。あいつらが何をしようと無駄だ』

『あはは、そうだね』


 オエリちゃんとシスネロスは飛竜に乗って空中で旋回している。相手も気づいたようだ。


『くそ!まだ蚊が飛び回ってやがる。すぐに潰してやる』

『マカーリオ、早く片付けろ。本当にうざいな』

『命令するな!』


 サストルが運転してフォルタンが武器を発射してるのか?でも超大型ロボットが破壊者って呼び出されるのか?

 超大型ロボットが破壊者って名前はやっぱり第六魔女の傑作だね。でもあんなものを作れる人もすごいわね。

 破壊者が彼らを掴もうとする隙に、私とフランドはこっそり破壊者の腰に飛んだ。

 そしてフランドが魔法の縄で私たち二人を固定して落ちないようにして、その後先生がくれた箱を取り出す。

 中には高威力の爆弾が入っている!爆弾なんて魔法じゃないからね。

 でも爆弾を設置する前に邪教徒たちに見つかってしまった!破壊者は激しく体をひねって私たちを振り落とそうとする。


「レイラ!大丈夫か。よかった、捕まえた」

「うん……」


 フランドが私を支えてくれるのは紳士だけど、顔が近すぎる!


「お嬢様は恥知らず!」

「え⁉なんで……」


 フランドは空中で飛んでいるオエリちゃんに悪戯っぽい笑みを浮かべる。


「ああ、俺も落ちそうだ〜」


 フランドがわざともっと近づいてきた!これこそ恥知らずだろ!仕方なく慌てて彼の顔を押しのけた。


「アゴストさん、お嬢様がこんな程度で騙されるとは思わないでしょうね?本当に甘いですよ。でも、仕方のないことなんですねー。だって、毎日お嬢様の寝顔が見られますから」

「オエリちゃん……ちょっと恥ずかしいよ……」


 しかし、これはフランドの闘志をかき立てたようだ。なんでだよ?


「ええ……そうなんだ……実は俺はレイラの元彼氏なんだぞ」

「ええええ⁉本当ですか!お嬢様‼」

「ああ!違う!それはいろいろ事情があって……」


 オエリちゃんは納得しない様子で使い魔を私たちのところに飛ばしてくる。


「ふふ、アゴストさん。お嬢様は以前、僕と一緒にお風呂に入ったことがありますよ」

「「えええ⁉」」


 今回オエリちゃんが言ったことは私も全然知らなかった!いつのことだ?もしかして転生前のこと?


『くそっ、てめぇら!人の上でいちゃつくな!見下すなよ!』


 サストルが機械の手で私たちをひとたまりもなく潰そうとしたが、当たらなかった。だって、遅すぎるんだもん。

 その間に爆弾を設置しておいた。やっぱり仕事はちゃんと覚えているからね。

 私たちが破壊者の腰から離れると、黄金弓は使い魔が変化した金色の弓を持ち上げて、目立つ爆弾を狙る。

 そして巨大で眩しい金色の閃光が空中を切り裂き、爆弾に命中して大爆発を引き起こした。

 この爆発で破壊者の腰に一メートルにも満たない穴が開いた。えっ⁉これだけかよ、フェリクスの歌声を加えてもこれだけの威力か……


『わはは!何かと思ったら、小さな穴を開けただけか、あははは、笑わせるなよ……』

『どうあがいても無駄だ。フェリクス・ウルド・フォスコーロ、お前の学校が今日の目に遭うのはお前のせいだ!俺を辱めた代償だ!』


 でも、もう十分だ。待ち伏せしていたハルカはすでに破壊者の腰に飛んで、スライムの姿で破壊者の内部に侵入した。

 まもなく破壊者は動きを止め、全身で小規模な爆発と火災が起き始める。

 その時眼球ロボットが破壊者の頭部近くに飛んできた。


「あんたたち何やってんだよ!敵に内部で破壊されるなんて!内部は弱いんだぞ」

『レオンス、破壊者が動けねえぞ、どうする?』

『くそっ!ミサイルが切れた……あれ?ここにまだ六発あるぞ、おい!2号!なんでこれらのミサイルがロックされてるんだ?』

「ああ、それは聖女に対する特殊ミサイルだ。聖女の魔力を感知して攻撃するんだ。念のため……あれ?待て!撃っちゃダメだ!」

『うるせえな、ミサイルはミサイルだろ!』

「バカモノ!7号はまだ戦ってるかもしれないぞ!彼女に被害が及ぶぞ!」

『死ね!』


 破壊者が私に向かって六発の巨大なミサイルを発射しようとする。その時フェリクスが私に向かって叫んだ。


「レイラちゃん、気をつけて!」


 でもあの六発のミサイルは私を狙っていなくて、直接遠くに飛んで行く!

 あれらのミサイルは誰を狙っているのか故障しているのかわからないけど、絶対に良いことではない。私は光魔法であれらのミサイルを撃墜しようと決めた。

 すぐに飛び立って光線砲を発射して五発のミサイルを撃墜した。

 でも最後の一発は逃げてしまった!その時ハルカが私のところに来て、あのミサイルを追うのを諦めた。

 あのミサイルがどこに飛んで行っても誰も怪我しないことを祈るしかない。


「ハルカは火の種を仕込んだぞ」

「よくやった、ハルカ」

「えへへ〜すぐにすごい花火が見られるよ」

「じゃあ一緒に見ようか」


 次々と大きな爆発音が聞こえてきた。後ろの破壊者は全身で大規模な爆発が起き始めている。

 その時破壊者の全身が真っ赤になっていて、もうダメみたいだね。


『くそっ!お前ら覚えてろ!必ず帰ってくる!』

『レオンス!俺死にたくないよ!まだスーパースターになる夢があるんだぞ!まだ若いのに……』


 サストルの言葉が終わらないうちに破壊者の頭が遠くに吹き飛んだ。

 あいつらがどうやって情報部から逃げ出したのか知らないけど、無事であることを願います。

 私たちはフェリクスのところに行って、互いに抱き合ってこの勝利を祝った。


「よくやったぞ、二人とも!」

「えへへ〜そうだね!お兄ちゃんはどこ?ハルカは……」

「ハルカ、あんたはもう十分だ。帰ってきてくれ」

「やだやだ!」


 その後私はハルカを呼び戻した。もう彼女を出す必要はないし、お兄ちゃんに迷惑をかけさせないように。

 その後フランドが私たちのところに来て、みんなで眼球ロボットを見て、ランドの態度も威勢が良くなった。


「ん?どうした?もう手詰まりか?」

「ふふ〜もう負けたんだよ、あんたたち」

「え?何を言ってるんだ?それとも口先だけ強がってるのか?」


突然巨大な吹雪が起きて、私たちの足元を凍りつかせようとする。あれは6号が目覚めたのか?遠くに小柄な姿がゆっくりと歩いてきて、歩いた場所が全部凍り付けた。

 やっぱりあの子だ!


「そうだよ、私たちの6号が目覚めたんだ。彼女は魔女候補としての力をお前らに思い知らせてやるぞ」

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