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 不死騎士が二人同時に私たちに向かって突進してきた。彼らの手に持つ大剣は強大な魔力に満ちていて、強引に防ごうとしても勝ち目はない。

 赤黒い剣風が再び襲ってきて、廊下を横切ってすべてを破壊した。


「転移!」


 大量の魔力を使って私とグルサンを廊下から離れさせた。それでやっと一命を取り留めた。

 使った魔力が限られているので、遠くには転移できない。仕方なく近くの草地に留まる。

 私たちがいた建物は長い口を裂かれてしまった。校長先生はまた怒るだろうな。

 不死騎士に気づかれる前にグルサンの治療を急ごう。


 あれ!それは殺意だ!突然の殺意が襲ってくる!

 不死騎士が教学棟から飛び降りて私たちに向かって飛んできた。盾が大きいから、途中で地面を破壊しながら進んでくる。そのせいで砕け散った石片が四方に飛び散る。

 風魔法でグルサンを吹き飛ばして、再び不死騎士と交戦したが、今回はこのままじゃ命がないだろね。

 不死騎士の大剣連続攻撃が雨のように私に降り注いでいて、漆黒の大剣は空気中で耳障りな音を立てて、時々私の顔をかすめる。

 躲けたり防いだりするのはかなり苦労したよ。


 鉄壁の効果があっても、一回しか防げないし、少しでも油断すれば死んでしまう。

 不死騎士は盾で私を押し退けて、大量の魔力を凝縮した大剣で私に振り下ろした。

 後ろのものはすべて剣風によって破壊された。幸いにも曲がって躲けった。さもなければ終わりだった……

 しかし不死騎士は攻撃を止めた、一体何があった?その時グルサンがもう一人の不死騎士に捕まっていることに気づいた!


「グルサン!」


 彼女に近づこうとしたとき、目の前の不死騎士が邪魔をしてくる!

 大剣を振り回して私の前進を阻止した。このままではグルサンは危ない。

 思い出した!もう一つの技能だ!

 その後、両手を草地に置いて、魔力を注ぎ込む。

 地面の植物が長いツタ状の枝を伸ばして不死騎士を絡め取った。不死騎士はこんなことを予想していなかったようで、私に捕らえられてしまった。

 これはハルカが以前私に仕掛けた技だけど、今日使えるとは思わなかったね。

 最速でグルサンを捕まえた不死騎士に向かって走ったとき、グルサンの目は助けを求める無力な目ではない。ああ!わかった!


「レイラ、今だ!」


 グルサンは構造魔法を出して不死騎士をしっかりと縛り付けている。不死騎士の周りは金属質感のある暗青色の鎖で覆われて、鎖はすばやく彼を包み込んで、そのまま固定されて動けなくなった。

 体に巻きついた魔法枷は雷光を発している。

 次に不死騎士は私の手に持つ炎剣で連続攻撃して、鎧は熱い炎剣によって焼かれて、赤い金属の熱液が沸騰して飛び散る。

 不死騎士はだんだんと黒い砂になっていく。

 グルサンは私によってうっかり火をつけられちゃって、体中に火がついたまま地面で転がっている。急いで彼女を踏みつけて火を消す。


「グルサン!助けに来たよ!」

「くそっ!レイラ、そんなに強く踏まないでよ!いてぇー!」

「あはは、ごめんごめん。次に何かお詫びしようか」

「約束だよ、忘れるなよ」


 グルサンを地面から引き上げて、笑顔で見つめ合う。

 え⁉今は祝うときじゃないよね?だってもう一人の不死騎士がまだここにいるんだぞ!

 やっぱり不死騎士は私の束縛から逃れて、魔力を溜めて私たちに向かって飛んできている。私たちは同じ手段でこの不死騎士に対処しようとした。

 そのとき火球が飛んできて、私たちは二人で水魔法の盾を展開して防ぐ。

 巨大な火球は空中で消えて灰になる。これで私たちは後退せざるを得ない。


「オトオト、二人で一人の不死騎士と戦うなんて卑怯じゃないか?見苦しいね」


 空から嫌な声が聞こえてきた。王宮襲撃のときの不死魔法使と同じ。うん?彼の名前はロサナだっけ?


「空から奇襲する方がもっと見苦しいじゃないか?お前こそ卑劣な奴だ!」

「よく言った、グルサン。やっぱり現れたね。クソアンデッドめ」

「ふん、口が悪いね。でもこれがてめぇら最後に言う言葉だぜ」


 彼はグルサンを見て、顎骨をなでて何か考えているようだった。彼はグルサンを殺してカンに我が国への全面侵攻を仕掛けさせようとしているのだろう。どんな目的でも私は絶対に許さない。


「でも舞台がまだ華やかじゃないね。もう少し新しい出演者を加えようか」


 周りの時空が歪んで、地面に三つの魔法陣が現れる。中には全部不死騎士がいる。今ここには四人の不死騎士がいるぞ‼災厄だな……


「今は五対二だぞ、あんたこそ最も卑怯で見苦しい奴だ!でもこの数とロサナか、これは本当に厄介だな」

「どうした、レイラ。ビビッてるか?パパ言ってたよ、絶体絶命の状況でも果敢に立ち向かえと」

「言うほどあんたの傷も治ってないでしょ、こんな状況でよくそんなこと言えるね」


 ロサナは不死騎士たちに魔法加護を施して戦闘力を上げる。本当に面倒くさい奴だ……

 不死騎士の剣術は相当強いし、一人で二人に同時に対処するなんて無理だ。ましてやロサナもいるぞ。逃げるしかないか?格好悪いけど仕方ないね。


「グルサン、逃げよう……か?」


 彼女どこ?気づいたらグルサンは全身武装して不死騎士たちと戦っていた。明らかに勝ち目がないのに……

 不死騎士が左右から同時に突撃してきて、私がグルサンを援護するのを阻もうとするね。

 でもグルサン結構賢いね、不死騎士が心がなしと魔法を使わない特徴を利用して、二人の不死騎士の包囲をかわしながら私の方に魔法で援護してくれる。

 不死騎士は剣術が高くて強力な剣風もあるけど、近距離で戦わなければ大丈夫!グルサンは思ったより頼りになるわね。

 私たちは魔法で遠距離から不死騎士を攻撃しながら離れていく。

 不死騎士の鎧は連続した魔法攻撃で次第に外れて壊れていった。


「ん……思ったより手ごわいな、遠距離で消耗戦か。じゃあ私も参戦しようか」


 ロサナも飛び上がって私たちに風魔法を使って、一瞬で私たちの周りの草地や木々を切り裂いてしまった。その威力が凄まじい。


「ははは!どうだ!お前たち二人はどうやってこの状況を切り抜けるんだ?」


 不死騎士を避けながら魔法攻撃をかわすことができないよ!

 案の定、トラブルが起きた。グルサンは包囲してきた不死騎士に盾で吹き飛ばされて建物の中に飛ばされてしまった!


「グルサン!大丈夫か!」


 周りの温度が高くなってきたことに気づいた!まさか!ロサナが巨大な火球を準備して私に投げつけてきる。

 巨大な火球は速くて熱くて、全力で土魔法で二枚の壁を作ってやっと防いだけど、爆発の威力は凄すぎて、私は爆風に吹き飛ばされてしまった。

 周りの建物や土地も一緒に吹き飛ばされて地面に激しく落ちて、私はどれだけ転がったかわからない。

 やばい、意識がぼやけてきた。気づいたときには、二人の不死騎士が私のそばに立っていた。まずい!この距離では勝ち目がない!

 そのとき金色の光が一筋飛んできて、一人の不死騎士を撃ち抜いて彼の鎧を粉砕した。この金色の光はどこかで見たことがあるな。

 思い出した!王宮のときに見たんだ! でも不死騎士は消えなかった、私はこの隙に空間魔法で逃げ出した。


「チェ!奇襲か、卑劣な奴め……おい、不死騎士!あの卑怯ものを探せ!」


 すぐに、ロサナのそばの二人の不死騎士がさっきの金光の方向に探し始める。

 しかし、黒い影が不死騎士たちの後ろに現れて素早く撃退したが、不死騎士は盾を持ち上げて剣風の攻撃を防いだ。

 黒い影は弓を構える仕草をして、すぐにまた金光が金色の弓から放たれた、でも今度は以前よりも威力がはるかに上回っていた。

 放たれた金色の矢は光ビームのように周囲を照らし、一人の不死騎士を貫いてしまった。

 なんと防具や盾を完全に無視したのだ!その不死騎士は灰となって消えた。しかし残った不死騎士は逃げ出した。


「後は俺に任せろ」

「え、嘘!あんたは!」


 赤いマントと金色の騎士鎧。間違いなく王宮騎士団の第二団長だ!かつての金級冒険者だった。私が冒険者ギルドにいたときにも有名だったよ。

「黄金弓」と呼ばれる男で、五頭の亜竜を狩った強者だった。今でもギルドのバーで語り継がれる伝説の一人。


「チッ!どういうことだ、近くにこんな強者の気配がなかったのに……ああ、てめぇが前回奇襲したやつだろ」

「すまんな、あのときは仕留められなかったな。だから今回は仕留めてやるぜ」

「不死騎士たち、全員かかれ!奴ら殺せ!」


 三人の不死騎士が突進してきて、彼を囲む。しかし不死騎士たちは私がツタ状の枝で足を絡め取った、それだけじゃなく不死騎士たちが暗青色の鎖で縛り付けられた!え⁉これはグルサンの技じゃないか?彼女はまだ生きてるんだ……


「あたしたち二人を忘れるなよ、でないと困るわ〜アンデッドさん」


 グルサンが建物の穴から出てきて、ロサナを嘲笑した。


「感謝いたします、二人とも!さあ、本当に死んでくれ!」


 すぐに金色の弓は金色の二本の短刀に変わって、不死騎士たちを瞬く間に斬り殺した。不死騎士たちはすべて灰になって消え去る。


「わあ!すごいね」

「これくらいなら何でもないよ、グルサン姫。俺は国王の命令で暗中からあなたを守るものだ」

「え!そうなの」


 ロサナは長い魔杖を握りしめている。表情も言葉もなかったけど、彼が激怒していることがちゃんとわかったぞ。そんな彼を見て嘲笑したくなるね。


「じゃあ、ロサナさん~もしまだ卑劣な手段があるなら、今使ってみてよ~」

「くっ!」


 でもグルサンがロサナを睨んで、信じられないという顔をする。私たちは三人で目の前の敵について話し始める。


「え!レイラ、あのやつロサナって名前なの?いや、女の子みたいだね」

「まあ、骸骨だから生前は女性だったんだろね?」

「ロサナ?本当に悪趣味な名前だね。お前みたいなアンデッドには似合わねえよ」


 ロサナは少し不機嫌そうになって、長い魔杖で私たち三人を指している。


「人の前で批判するなんて失礼だなぁ」


 グルサンは怒って足を踏み鳴らし、ロサナを指さした。


「お前みたいな卑怯者があたしたちに言う資格ある?」

「ふん!これからが本当の恐怖だよ、よく味わってごらんぜ!」


 空間魔法の魔法陣が再び現れたけど、今度は空中に。空が一気に暗くなり、雪花が舞うっている。それだけではなく、寒さが骨に染みるし、呼吸も苦しい。魔法陣の中から突然巨大な吹雪が出てきて、視界を奪った。

 嘘だろ!私たちの周りのすべてが急速に凍りついていく、一瞬で氷の世界になってしまった…… 

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